- 作者: ジョン・バンヴィル,中山尚子,佐藤亜紀,岡崎淳子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2007/07/24
- メディア: 単行本
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真琴違い
真琴たちには真琴たちの時間があり、ぼくにはぼくの時間がある。それでいいと、いまは思う。
http://d.hatena.ne.jp/kaien/20070724/p3
一瞬、海燕さんに嫌われるようなことをしたかな? と焦りました。
究極の感想サイトの作り方
id:megyumiさんの魔女を忘れないための感想リンク集を見て、この手があったか! と膝を打ちました。
自分の感想読んだら全然褒めてるように見えないので、人様の感想を寄り抜き。どこも結構評価が高くて嬉しい。
http://d.hatena.ne.jp/megyumi/20070724/p6
常々、思っていたのです、ある特定の作品の感想や評価を知りたいというユーザに対し、感想サイトはそのサイトを運営している管理人ひとり分の感想しか提供できていないな、と。ゆえに今までは、のべるのぶろぐや感想リンクやブクマなど、そういったもので感想同士が繋がりあうことで作られる「多人数によって構成される感想のネットワーク」に価値を覚えていました。ネットワークがもたらす感想や評価は、主観の集合であるため、より客観的であり、その精度や完成度も高いのではないか、そう考えていました。しかし、ただ単にリンクを張るのではなく、寄り抜いてしまう……引用することによって、わざわざリンクやトラバを辿らなくとも単一のページで相対的なものが俯瞰できてしまう……これはすごいことだと思います。
魔女を忘れないための感想リンク集は、どうやらある種のベクトルに沿っている感想ばかりが、恣意的に集められているように思います。これはおそらくid:megyumiさんが共感できたタイプの感想を集めたからだと思われます。しかし、たとえば『魔女を忘れてる』を駄作だとバッサリ斬っている感想が引用されていたらどうでしょうか。一気に深くなるような気がします。すべてのひとが面白いと思ったわけではない、すべてのひとが恐いと思ったわけではない、こういう感想があれば、こういう感想もある。複数の視点を混在させ、作品を多角的に読む。それが他人の感想を引用してしまう感想リンク集には可能ではないでしょうか。
そういった複数の感想を俯瞰できる場は、考課表やクロスレビューというかたちで今まで幾つか見てきました。
S-Fマガジン考課表は今もまだ続いていますが、id:h-motoさんのやっていたクロスレビュやid:kirisakinekoさんのやっていたもえたん 萌える探偵小説、id:asagiharaさんのライトノベル評価調査などは残念ながら終わってしまいましたね。
これらはいずれも誰かひとりが場を用意し、投票したり感想を書いてくれるひとが集まる必要があるという、非常に他力本願的な面が、運営上の壁として立ちふさがってくると思います。けれどそれに対し、感想リンク集は誰かひとりがどんどん引用するだけなので、管理人が力尽きない限り終わるということがありません。
唯一の問題は、アニマライトの二の舞になりかねない……というところでしょうか。
それに関しては、うーん、どうなんでしょうね。作品を多角的に読むために感想を引用することを明言し、一度でも断られたところは二度とリンクしない、などとすることで回避できないでしょうか。いずれにせよ、自分の書いた感想の後に、それと同調するようなものから、真っ向からぶつかり合うような感想を引用紹介する感想リンク集があったらインパクトは絶大ですし、まさしく究極と呼び称するに足る感想サイトとなりえるかと思います。