雲上四季

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

終わりのクロニクル3 中

 3rd-Gが抱えている穢れ、そのために今まで3rd-Gの武神とたったふたりで抗戦していた飛場・竜司と美影。しかし荒帝を召喚することのできる美影は、敵が待つ概念空間の中に連れ込まれてしまう。彼らを追うのは飛場と全竜交渉部隊(チームレヴァイアサン)の面々。一方、名が力を持つ2nd-Gの純血、月読・京は3rd-Gの自動人形たちに名前を与え、軍はUCAT本部へと乗りこみはじめる。
 一巻、二巻と上下分冊構成が続いていたが、この三巻に至っては上中下の三分冊。多い登場人物の把握と、複雑に絡みあう人間関係と、単純な分量とに飽き飽きすることが多かったが、今回はテンポよく読み進めることができた。その理由は、ワンパターンなギャグが回避されたところにあるのではないかと思う。戦闘における描写や、平和な日常なども、AHEADシリーズのそれと言うより、都市シリーズに近いものがあって、存分に楽しめた。(電撃文庫