雲上四季

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

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月の扉 (カッパ・ノベルス)

月の扉 (カッパ・ノベルス)

 前半はあまりに冗長で寝てしまったぐらいだ。極めて可能性の少ない、逆説的に言えば分かりやすいトリックを解明するのに、積んでいる検証が長すぎる。が、ハイジャックの理由が明かされてからは俄然、白熱した。座間味が天に吠え、事件が終息するまでの展開が早すぎるのが難だけれど、皆既月食の制限時間を演出しているのだと考えれば納得。ミステリというより、ファンタジィとして楽しんでしまったかもしれない。
 それにしても、いい表紙だ。