雲上四季

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

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文章魔界道 (祥伝社文庫)

文章魔界道 (祥伝社文庫)

 むしろこの本こそが魔界だ。読んでいる間ずっと期待と不安とが付きまとっていた。「鯨はきっとやってくれるだろうな。本書が面白いものであるという期待を裏切るだろうな」という期待と「え、もしかして面白いのだろうか。まさかそんな」という不安が。本書は見事、答えてくれた。期待の方に。
 第一の番人、第二の番人、そして文章魔王の問いおよびミユキの回答には多少なりとも楽しめた。特に第二の番人による回文で答えよという質問。けれど、残念ながら『喜劇ひく悲喜劇』を先に読んでしまった身としては、驚きも半減。