雲上四季

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

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 主に『増刊ファンタジアバトルロイヤル』に掲載された短編からなる短編集。収録されているのは、長編よりも時間軸が前の物語で、長編では既に出会っているキャラクタたちの出会いなどが描かれている。長編のネタバレは一切されていないので、長編を読もうかどうか迷っている人は本書から手を取ることを推奨する。トリックや展開に不自然なものはあれど、メリハリをつけようという作者の意志は見えるし、キャラクタの魅力も凝縮されているからだ。各章の引きを評価したい。短編連作という形式だが、一気に読みたい気分にさせてくれる。また相変わらずイラストも素晴らしい。武田日向ライトノベルレーベルで最もいいイラストを描くイラストレイタのひとりではないだろうか。