雲上四季

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

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もやしもん(2) (イブニングKC)

もやしもん(2) (イブニングKC)

 農業関係の漫画かと思いきや、菌類の漫画で、菌類の漫画かと思いきや、お酒の漫画で、お酒の漫画かと思いきや、祭りの漫画で、祭りの漫画かと思いきや、お酒の漫画だった。そう、この漫画は内容が一言では表現できないほどに多彩で、そして奇妙に心地よい。祭りの中でしか生きられない秋山真琴は、作中に描かれた春祭に興奮――いや、熱狂した。春祭だけで全二十巻ぐらいのシリーズが作れてしまうのではないだろうか。一巻を読まずに手を出してしまったため、当初は登場人物を見分けることに苦労したが、祭り編の終わりから、全ての登場人物がこれ以上はないというぐらいの輪郭を持ち、それぞれに個性的な輝きを放ち始めた。思わず目を覆ってしまったぐらいだ。実に面白かったので、近いうちに一巻も読んでみようと思う。