雲上四季

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

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 前作と比較してだいぶこじんまりとした印象を受けた。舞台は渋谷に限り、作中時間も半日に満たない。たった一日の事件を引き伸ばして長編に仕上げたような感じである。だからと言って、薄い訳ではない。各キャラクタもしっかり書かれているし、後書きで著者が悲鳴を挙げている恋愛要素もしっかりと機能しているように感じられた。と言うか……面白くなってる! 確かに一作目と二作目を連続して読んだら後者にこそ軍配を挙げたくなるだろう。この調子で上手くなっていくのだとしたら、最後の方は確かに面白くて仕方がないことになる。楽しみだ。