雲上四季

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

956『東京バンドワゴン』

東京バンドワゴン (1)

東京バンドワゴン (1)

 まるで朝の連続テレビ小説!!
 帯を見ると日常の謎を取り扱ったミステリに見えないこともないが、謎がストーリィに絡んでくることは少なく、むしろ大家族とそこに飛び込んでくる人間を描いた群像劇に近いように思う。悪意が存在しない点は小路幸也の他の著作とも共通しているが、本書ではさらに高らかにLOVEを謳いあげている。精巧に作られたミステリを愛読している人間には薄すぎるが、実に分かりやすく一般化されているので、普段は本を読まない、テレビのドラマでしか物語に接しないような人にぴったり。ドラマ化! ドラマ化! 直木賞! 直木賞