雲上四季

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

959『キス』

キス

キス

 森奈津子シリーズ、第三弾。主にSF Japanに掲載された短編から構成される短編集。
 実は森奈津子は未読である。前二作も読んでおらず、帯と表紙しか情報を仕入れず読んでみたのだが、まあ、中々と言ったところか。全体的に、笑いを誘うようなライトなSFやミステリネタが含まれていたように思う。それなりに面白いので「ちょっと田中啓文さんを髣髴とさせる終わり方ですね」などといった自己言及も容易に受けとれる。
「勃って逝け、乙女のもとへ」の冒頭で、女性二人が3Pするなら女二人男一人で、男はMで、無理やり女性用下着をつけさせ、言葉責めでいたぶって、お仕置きして――といった会話が出てきて、少し考え込んでしまった。