雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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1046『ひぐらしのなく頃に 鬼隠し編』

 主人公の行動は常軌を逸している――今のところ『ひぐらしのなく頃に』は「皆殺し編」までクリアしているので、多様な読み方が出来るのだが、あえて心を真っ白にして、初心に返って楽しんでみた。そうしたところ、思ったのは、主人公の行動が常軌を逸している、ということ(レナと魅音も充分、不気味だが)。
 ゲーム版をプレイしたときは、それほど不自然に感じなかったように思う。それはきっと、ゲーム版が完全に主人公=前原圭一の一人称視点で進められているのに対し、漫画版では困惑していたり錯乱している前原圭一を描いてしまっているから、読者に物語に対し客観的な視点を与えてしまっているからではないだろうか。『ひぐらし』はあらゆる意味で、物語世界に没入しないと楽しめないタイプの作品なので、やはりその真髄を味わうのにはゲーム版かな。