雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

オススメの謎解き&ボードゲーム&マーダーミステリーを紹介しています

1070『魍魎の匣 上』

分冊文庫版 魍魎の匣(上) (講談社文庫)

分冊文庫版 魍魎の匣(上) (講談社文庫)

 九年ぶりに再読。京極堂シリーズの二作目。
 実は本書が初めて読んだ京極夏彦である。本書が実はシリーズの二作目であることを知ったのは、読了した後に調べたとき。したがって、本書は秋山が京極夏彦に出会った本であり、当時中学一年生だった自分は、柚木加菜子に、関口巽に、『匣の中の娘』に出てくる男に、そして何より京極夏彦という作家にときめいた。読んでいるうちに、当時の自分が感動した箇所がいくつもあり思わず泣きそうになってしまった。泣かなかったが。
 しかし、うむ、それにしても面白い。この後、何が起こるのかおぼろげにしか覚えていないのがまたいい。続きがとても楽しみ。早く読もう。
(追記)『魍魎の匣愛蔵版』が出ているのか! ちょっと欲しいなあ。まだ手に入るのだろうか……。