雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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×××を刺激するエロゲー

 id:REV:20061019さんの「感銘を受けた作品」を経て、id:y_kamishiro:20061021さんの「×××を刺激するエロゲー」を知ったので、秋山も少し考えてみました。×××に当てはまるキーワードは特に想定していません。感銘を受けた、面白いと思う作品を挙げてみたいと思います。
1.『果てしなく青い、この空の下で・・・。
シナリオ/鷹取兵馬 原画/たかみち 音楽/SYUN

 一作目は何と言ってもこれでしょう。山間の田舎町を舞台にした物語で、『ロケットの夏』『僕と、僕らの夏』『ひぐらしのなく頃に』の先駆けになったであろうノスタルジィを意識させる名作(BGMを使っているシーンよりも、蝉の鳴き声や川のせせらぎといった効果音だけのシーンの方が圧倒的に多い)。
「本年度をもって本学園は閉鎖となります、皆さんどうか最後の一年間を大切に過ごして下さい」という先生の言葉から始まり、主人公を含む六人の生徒は「最後の一年間」を有意義に過ごそうとする。五人のヒロインたちを巡る五つのシナリオは、それぞれの話が魅力的であることは勿論、五つのシナリオが絡みあうことによって本当のストーリィが浮かび上がってくるという手法が本当に精妙。名作。
2.『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO
シナリオ/剣乃ゆきひろ菅野ひろゆき) 音楽/島田竜

 無数に存在する並列世界を渡り歩き、アイテムを集め、やがてはこの世界全体の謎を解き明かすアドベンチャーゲームの到達点にして金字塔(と、WikiPediaに書いてありました)。
 このゲームではタイムパラドックスが「時間は可逆だが、歴史は不可逆」という理論で解決されています。つまり、通常のタイムトラベル物では、過去に行って主人公が自分の両親を殺した時点で、自分という存在が消えてしまうが、そうしたら両親を殺す自分もいなくなるわけで、両親は殺されなくなり……というパラドックスに陥るが、このゲームにおいては、歴史は変えられないものとしてあるので、仮に主人公が両親を殺そうとしても、彼が行けるのは「両親と自分が同時に存在する、その瞬間に生成された」過去でしかないのです。こうした特異な世界観の中で、主人公は時間を旅するのだが、これもまた構造が非常に秀逸。傑作。
3.『CROSS†CHANNEL
シナリオ/田中ロミオ

 以下、ネタバレ。やるかどうか迷っている人は、目を片方、閉じながらどうぞ。
 合宿から帰ってきた八人の放送部員たちは、無人になった街を発見する。世界からは自分たち以外の存在が消えてしまっていて、彼らは街から逃げだすこともできない。屋上にラジオ放送用のアンテナを組み立てたり、カレーパンを食べていたり、勝手気ままに生活する最中、主人公は気づく。世界が一週間単位でループしていることを。と、派手にネタバレしてしまいましたが、これでも作品に施された仕掛けの三割にも満たないように思う。傑作。
4.『歌月十夜
シナリオ/奈須きのこ 原画/武内崇

月姫』のお祭ディスク。奈須きのこ作品の中ではダントツ。
5.『あの、素晴らしい  をもう一度』
シナリオ/かざみみかぜ。

 くりかえし病とも呼ばれる前向性健忘の(未来の無い)ヒロインと、記憶喪失の(過去の無い)主人公によるアドベンチャー
0.総括
 挙げてみてから気づきましたが、どうやら秋山は特定のベクトルを持った作品に惹かれるようです。と、言いますか、恐らく秋山はアドベンチャーゲームやノベルゲームに、上に挙げたゲームに含まれる要素を、望んでいるのでしょう。これからもこういうゲームを探して見つけていきたいと思います。
0.覚書
『Prizmaticallization』『Renaissance』『書淫、或いは失われた夢の物語。』『ひぐらしのなく頃に』『腐り姫』『Remember11』『最果てのイマ
以下、少し優先順位が落ちて。『Air』『夏夢夜話』『家族計画』『世界ノ全テ』『終の空』『Rainy Blue 〜6月の雨〜』『FOREST』『SEVEN-BRIDGE』『3day's』『Never7』『DESIRE』『EVE burst error』『雪色のカルテ』『いつか降る雪』『ALICEの館4・5・6』『河原崎家の一族』『終末の過ごし方』『ジサツのための101の方法』『らくえん〜あいかわらずのぼく。の場合〜』