雲上四季

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

1247『踊るナマズ』

踊るナマズ

踊るナマズ

 第29回すばる文学賞受賞作。
 帯に「エロティックな伝説と、幼い2人の恋心がクロスする新感覚の恋愛奇談」とあって、てっきり十代女性が書いた恋愛小説かと思いきや、ナマズの伝説を追う物語に、性に目覚める少年少女が絡むという、しっかりとした構造を持つ作品だった。語り口もしっかりしているし、話自体も面白いし、端的に言って素晴らしかった。併録されている「上海テレイド」は人によっては、嫌悪感を抱くかもしれないけれど、ちゃんと描かれていたように思う。良作。
感想リンク:なづなさん