雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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シャーリイ・ジャクスン『ずっとお城で暮らしてる』

ずっとお城で暮らしてる (創元推理文庫)

ずっとお城で暮らしてる (創元推理文庫)

 ドキドキしたー。読んでいてこんなにもドキドキした本は久しぶり。感想はこちら

 本書が不安な小説だからだ。足場が悪く、信じられる記述がないから、いま自分がなにを読んでいるか分からず不安になってしまうのだ。だから本当は何なのか? ということを考えながらでないと、とてもではないが怖くて読み進められない。

 以下、感想リンク。

印象としては最良の少女漫画。そう、乏しい知識を省みずにたとえれば、山岸涼子の短編で時々出会うあちらの世界にいった女性の主観世界を淡々と描写して深い恐怖を呼び起こすストーリーを、昔の萩尾望都の絵で(「ゴールデン・ライラック」のころだ)読んでいるみたいだ。

http://blog.livedoor.jp/akiotsuchida/archives/51043121.html

いやー……何度読んでも、不愉快で泣きそうです(笑)。

http://fwest.exblog.jp/6108896/

メリキャットたちの狂気に沈む世界よりも、人々の無自覚な悪意の方により、怖さを感じます。
閉じている世界のイメージは、何となく谷山浩子さんの『歪んだ王国』を連想したり。

http://blog.goo.ne.jp/ki_kyo/e/d0c4393c4095f48e2a84834a46db3a11

姉も妹も、言動がどこか狂気に満ちている。
それが物語が進んでいくにつれて、よけいにひどくなっていって、さらに読者の不安をあおります。

http://reading120.at.webry.info/200709/article_15.html