雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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「あっしには関わりがねぇこって」という生き様に惚れる

木枯し紋次郎 (一) 赦免花は散った (光文社文庫)

木枯し紋次郎 (一) 赦免花は散った (光文社文庫)

 尊敬する本読みに勧められて読んでみたのですが、あまりの面白さに1話目を読んですぐに感動のメールを送ってしまいました。と言うわけで笹沢左保木枯し紋次郎 1 赦免花は散った』です。渡世人という一匹狼的旅人の紋次郎が、諸国を歩きまわり行く先々で事件に巻き込まれるというのが基本パターンなのですが、その生き様が壮絶なのです。母親に聞いてみたら、ドラマ化されたらしく一定の層には絶大な知名度を誇っているそうです。観てみたいですね、TUTAYAで借りられるでしょうか。以下、感想抜粋。全文はこちら

とにかく紋次郎の虚しさ、儚さが半端ないのだ。三度笠に道中合羽、長脇差だけで全国を流浪する紋次郎が漂わせる空気は、とても重く、読んでいるこちらの身までひしひしと痛むぐらい。その彼をさらに追い詰めるような事件が、次から次へと起こるのだ。ふつうのひとであればとっくの昔に心が折れてしまっているだろう。