雲上四季

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

『月の扉』の座間味くん、今度は安楽椅子探偵

心臓と左手  座間味くんの推理 (カッパ・ノベルス)

心臓と左手 座間味くんの推理 (カッパ・ノベルス)

 これは今までに読んだ安楽椅子探偵ものとしては一番かもしれません。『月の扉』で探偵役を務めた座間味くんが再登場する石持浅海の最新作『心臓と左手』ですが、『月の扉』を読んでおく必要はそんなにない……と思いましたが、最後の1編が後日談なので、先に読んでおくことをお勧めします。今なら文庫版がありますし。しかし『顔のない敵』『人柱はミイラと出会う』『Rのつく月には気をつけよう』と来て、また短編集です。そろそろ長編が読みたいですね。以下、感想抜粋。全文はこちら

特筆したいのは、真相の意外な壮大さ。大迫によってもたらされる謎からは予想もつかないようなドラマが、座間味くんの口から語られるのだ。よく、この小さな謎から、こんなにも大きな物語と真相とを膨らませられると思う。

月の扉 (光文社文庫)

月の扉 (光文社文庫)

 以下、この本を読んだ他のひとの感想。

 本作ではコロシもあり、キレキレの推理もあり、さらには現代本格らしい顛倒ロジックありと、マニアの方にも安心してオススメ出来る傑作集です。

http://blog.taipeimonochrome.ddo.jp/wp/markyu/index.php?p=1371

 正直言って『月の扉』より本書の方が遙かに面白かったので、読まず嫌いだけはして欲しくないです。オススメですよー。

http://d.hatena.ne.jp/sangencyaya/20070928

 理屈そのものは通っており、「なぜそれが真相だと言い切れるのか?」といった点では弱いものの、推理を楽しむことはできる佳品である。

http://d.hatena.ne.jp/Wanderer/20070930#p2

 座間味くんの推理は本当にささいな所でも取っ掛かりを見つけ隠された真相を導くのだが、それは警察とは全く違う、むしろ犯罪者の面から見ているような節さえある独特の見地から導かれており、そのアプローチは興味深い。

http://d.hatena.ne.jp/architect/20071004/p4