雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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この世には不思議なことなど何もないのだよ、四月一日くん

 漫画の『XXXHOLiC』を読んでから、もしくはアニメの『xxxHOLiC』を観てから読もうと思っていたのだが、どうにも原作に興味が湧かないので、えいやとばかりに本書、西尾維新によるノベライズに手を出してしまった。端的に言って、面白かった。恐らく原作では、実際にアヤカシが登場し、壱原侑子がこれを祓ったりするのだろうが、本書においては怪異現象としてのアヤカシは登場せず、精神を病んだ人間の苦悩がアヤカシとして表現されているように感じた。それは冒頭に京極夏彦が引用されていることからも感じさせ、wikipediaにおいて本書と『化物語』が似ていると指摘されていることも頷ける。以下、感想抜粋。

 内容に関しては、思っていた以上に面白かった。他の多くのノベライズがそうであるように、原作が漫画の場合、キャラクタによるところが大きいので原作を読んでいないと場景をイメージできないということがあるが、本書の場合、そういったことはなかった。原作を少しだけ読んでいたり、口絵などによってヴィジュアルを補完することができたということもあるかもしれないが、少なくとも四月一日君尋と壱原侑子という主な登場人物に関してだけは、気持ちがいいぐらいに想像することができた。

 以下、この本を読んだ他のひとの感想。

「DEATH NOTE」のノベライズ版とは違い、あくまで原作に忠実に書かれている。漫画でもかなりの割合を占める四月一日と壱原侑子のやり取りなどまさしくそのままで驚いてしまう。まぁ元から結構雰囲気が近しい作品だったとは言えるのだが。

http://d.hatena.ne.jp/architect/20060804/p1

 百目鬼やひまわりはでてこないので、原作のこの辺りのキャラの掛け合いが読みたい人にはちょっと物足りないかもしれませんが、そのほかの部分は概ね楽しめました。

http://d.hatena.ne.jp/KeiKomori/20060806/p1

 やっぱり絵と文字では雰囲気が違いますが、ワタヌキの愛らしさは健在。癒されますね、ほんと。そして、相変わらず女性はひどい目にあいますな〜。

http://d.hatena.ne.jp/umikawauso/20070609/p2