雲上四季

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

講談社ノベルス発、謎の合作ユニット

ルームシェア 私立探偵・桐山真紀子 (講談社ノベルス)

ルームシェア 私立探偵・桐山真紀子 (講談社ノベルス)

 二階堂黎人と千澤のり子の合作、宗形キメラ『ルームシェアを読みました。読み出す前は本格ミステリかと思っていたのですが、蓋を開けてみれば私立探偵が主人公のハードボイルド物で、しかもルームシェアを題材に、現代の都会に巣食う希薄な人間関係という病魔を描く社会派で驚きました。以下、感想抜粋。全文はこちら

 特色としては、何と言っても主人公の語り口だろう。いかにも今風な姪に説教したり、転々とルームシェアを続ける女性に理解を示す桐山真紀子は、男性には到底、描けない主人公だろう。化粧品に対する知識は、会得できなくもないが、やはりこの感性は女性ならではのものだと思う。

 以下、この本を読んだ他のひとの感想。

ミステリのトリック自体は非常にオーソドックスなものながら、それをこの作中の現代的な舞台の中で見事に活かしているところが素晴らしい。この舞台に失踪というところから、作中の基本的なトリックもおおよそは予想出來るものの、中盤で発生したコロシとこの仕掛けを見事に連關させてみせる手際は秀逸です。

http://blog.taipeimonochrome.ddo.jp/wp/markyu/index.php?p=1431