- 作者: 宗形キメラ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/11/07
- メディア: 新書
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特色としては、何と言っても主人公の語り口だろう。いかにも今風な姪に説教したり、転々とルームシェアを続ける女性に理解を示す桐山真紀子は、男性には到底、描けない主人公だろう。化粧品に対する知識は、会得できなくもないが、やはりこの感性は女性ならではのものだと思う。
以下、この本を読んだ他のひとの感想。
ミステリのトリック自体は非常にオーソドックスなものながら、それをこの作中の現代的な舞台の中で見事に活かしているところが素晴らしい。この舞台に失踪というところから、作中の基本的なトリックもおおよそは予想出來るものの、中盤で発生したコロシとこの仕掛けを見事に連關させてみせる手際は秀逸です。
http://blog.taipeimonochrome.ddo.jp/wp/markyu/index.php?p=1431