雲上四季

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

新たなる傑作ファンタジィとSFの融合の幕開け

“本の姫”は謳う〈1〉 (C・NOVELSファンタジア)

“本の姫”は謳う〈1〉 (C・NOVELSファンタジア)

 激烈に面白かった! 多崎礼の『〈本の姫〉は謳う 1』。やはり何だかんだ言って、自分はファンタジィ世界で少年が大冒険するライトノベルが好きなんだなあと、改めて思い知った次第。四部作ということは、この面白さが後、3巻は持続することを思うと嬉しくて仕方がない。以下、感想抜粋。全文はこちら。

 上質のファンタジィにしてSFであることは確かだ。アンガスと名もなき天使というふたりの主人公の物語が交互に綴られているのだが、その両方が等価に面白いのだ。アンガスの物語の方は、様々な立場の登場人物が入り乱れる大河ファンタジィのそれで、名もなき天使の物語の方は、精神のネットワークや思考原野といった言葉が乱れ飛ぶSFのそれだ。

 以下、この本を読んだ他のひとの感想。

 読書好きとして、こうしたビブリオマニアな設定には否応なく惹かれてしまうのが悔しいです(笑)。

http://d.hatena.ne.jp/sangencyaya/20071029/1193655845

 とくに後半での両方のストーリーの加速っぷりは目に見張るものがあります。っていうか……「そこで終わるのかよ!」 みたいな場面で話が交代するので、自然と読み進む手が速くなるだけかも。

http://d.hatena.ne.jp/asyminor/20071103/1194015851

 富士見ファンタジア文庫系のコメディとシリアスの甘辛構成を思わせます。そういえば、泣き上戸のアンガスと凶暴命令口調の姫の会話は、『伝説の勇者の伝説』シリーズ(鏡貴也) *2の団子姫フェリスに呑気者ライナのやり取りを思わせるところもあったり。

http://d.hatena.ne.jp/yomimaru/20071114