雲上四季

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

今年度本格ミステリベスト1位!

女王国の城 (創元クライム・クラブ)

女王国の城 (創元クライム・クラブ)

 15年ぶりのシリーズ新作にして、1200枚の大作、有栖川有栖『女王国の城』を読みました。本格ミステリ・ベストの1位に輝いたと聞いたときは「けっ、久しぶりのシリーズ新作だからって、ご祝儀で投票しやがったな」と口汚ないことを思ったりもしたのですが、読了して思わず溜め息が出ました。1位も納得の素晴らしさでした。以下、感想抜粋。全文はこちら

 悔しいが認めざるを得ない! 本書はまがうかたなき傑作である!

 以下、この本を読んだ他のひとの感想。

 おお、すごいすごい。犯人当てのロジックもスマートで良いが、閉鎖状況に関するネタが途轍もなく好み。さすが『モロッコ水晶』の作者。

http://d.hatena.ne.jp/tomariryuka/20071009/p2

 舞台設定の妙、アリスとマリアの微妙な距離感が醸し出す青春小説としての味わい、モチさんと信長さんの掛け合い、英都大学の面々による推理合戦、<城>からの脱走計画に伴い盛り上がるサスペンス、江神部長が繰り出すロジック、解明する謎、得られるカタルシス、まさしく極上。特に、ある証拠物件から積み上げられたロジックは圧巻。これはもう、ワシもう・・・!(感極まったよーです)

http://d.hatena.ne.jp/NOBNOB/20071012/p1

 長いブランクにもかかわらず、学生アリスシリーズの雰囲気を壊すことなく、読み応えたっぷり。だけど500ページ超で2段組の長さを感じさせない。まさに城に入って出てくる、遊園地のアトラクションを堪能した感じの1冊である。

http://d.hatena.ne.jp/asuka_project/20071014

 学生アリスシリーズの第4作。事件のスケールと、細かいディテールが同居し、展開もなかなかにドラマティックである。本格本格したガチガチの構成美は後退したが、代わりに、快活な雰囲気が打ち出されており楽しく読める。

http://d.hatena.ne.jp/Wanderer/20071014

 物語の見所としては殺人事件を巡る謎解きもあるのだが、そういったフーダニットよりもむしろクローズド・サークルを成立させた要因――ホワイダニットとしての部分にこそくすぐられる。

http://d.hatena.ne.jp/drunkershigh/20071103/1194088706

 序盤はやや冗長かなと思うが、物語の面白さを押し進めながら伏線を張り巡らせ、中盤以降は冒険部分を全面的に推しだし、最後に謎を一気に解明するという、作者の実力を十分に満喫できる作品であった。

http://d.hatena.ne.jp/hyouhaku/20071106