雲上四季

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

入社後の悲憤と受賞後の悲憤

 就職活動をしていた頃に、よく聞いた逸話のひとつとして「面接で嘘をついて内定を貰えても、入社した後が辛いよ」というものがあります。ざっくりと意訳すると、内定を貰うために地の自分を隠して、格好つけて内定貰えても、実際に入社してからも、ずっとそのキャラクタを維持しなくてはならなくて大変、というような感じでしょうか。
 同じようなことが作家と出版社(レーベル)にも言えるのではないかな、と。
 受賞作は飛び抜けて輝いていたのに、受賞後第一作から凄まじい勢いで編集部の意向(と思われるもの)が入っていったり、もしくはその出版社、レーベル、ジャンルの典型に作家自身が自らを追い込んでしまったり。そんなの作家にとっても、読者にとっても不幸なことですよね。
 社会人になるのが目的なのか、社会人として生きるのが目的なのか。
 作家になるのが目的なのか、作家として生きるのが目的なのか。