雲上四季

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

2009年7月6日 - 2009年7月12日の読書メーター

読んだ本の数:12冊
読んだページ数:689ページ

春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)

春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)

春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)

4年半ぶりに再読。思い出のなかにあって、美化されていたのだろうか。もっと明るい話かと思いきや、予想外に痛さと切なさを秘めた切ない味わいだった。特に第2の事件の結末は、見た目はあっさりとしているが、その裏側に潜んでいる思惑や横たる時の壁を思うと陰惨とも言い換えられるように感じた。日常の謎を扱う書き手の多くは、ひとが死なないわりに、心が死ぬ話を書く傾向があるように、ふと思った。
読了日:07月08日 著者:米澤 穂信
http://book.akahoshitakuya.com/b/4488451012

ヴァンパイア十字界 1 (1) (ガンガンコミックス)

ミステリ読みやSF読みの間で評判が良いので、手に取ってみた。異能力バトル漫画の趣が強いが、1話ごとに大きな展開があり、意表を突かれることが多かった。読了後に原作者がいることを知った、城平京、『スパイラル〜推理の絆〜』の原作者。こちらも未読だが、なるほどと膝を打った。
読了日:07月11日 著者:城平 京
http://book.akahoshitakuya.com/b/4757511051

ヴァンパイア十字界 2 (ガンガンコミックス)

1巻に続き怒涛の展開、である。複数の勢力に属する、複数の人間、吸血鬼、そしてダンピール。彼、彼女らの思惑が複雑に絡み合い、交錯する様は、やや難解ではあるものの、その複雑さが、また楽しい。
読了日:07月11日 著者:城平 京
http://book.akahoshitakuya.com/b/4757512066

ヴァンパイア十字界 3 (ガンガンコミックス)

この展開は予想だにしていなかった。1巻及び2巻の内容が引っくり返されただけでも空いた口が塞がらないのに、ラストの、この展開は予想の斜め上を行き過ぎている。城平京、どこまで読者の予想を裏切り、期待に応え続けるんだ……!
読了日:07月11日 著者:城平 京
http://book.akahoshitakuya.com/b/475751297X

ヴァンパイア十字界 4 (ガンガンコミックス)

1巻から3巻は、何だったのだろうか。最早、バトル漫画の欠片もなく、陰謀と策謀とが競り合う、作品に化けてしまっている。言わば戦術バトルから、戦略バトルと言ったところだろうか。攻撃力があまりに桁外れ過ぎて、いざ戦いが始まるころには、大勢は決してしまっているような。関係ないが、カバー下のエセルが可愛すぎる。
読了日:07月11日 著者:城平 京
http://book.akahoshitakuya.com/b/4757513879

ヴァンパイア十字界 (5) (ガンガンコミックス)

言わば過去編。次々と明かされる真相や、ストラウスの過去に、文字通り目が離せない。後、ブリジットがどんどん可愛く見えてきて困る。心の中で、鰤タンとか読んでいて申し訳なく思う。
読了日:07月11日 著者:城平 京
http://book.akahoshitakuya.com/b/4757515235

ヴァンパイア十字界 6 (ガンガンコミックス)

どんでん返しのてんこ盛り、という言葉が思い浮かんだ。一体、どうすれば、これほどまでに積み上げた設定を崩しては、今まで以上に高いものを一瞬で構築することができるのだろうか。それに、気がつけば、すっかり物語が想像力の範疇外に行ってしまっている。刃蓮火を含むブリジット以外のダンピールなんて、さっぱり出番がなくなっているし。それにしても、なずなさんが素敵。
読了日:07月11日 著者:城平 京
http://book.akahoshitakuya.com/b/4757516258

ヴァンパイア十字界(7) (ガンガンコミックス)

そして明かされる究極的なまでに凄惨な真実。世界で一番優しい嘘つきは、ルルーシュだと思っていたけれど、ストラウスのそれも勝るとも劣らない。終盤、ストラウスがブリジットの名を呼ぶシーンでは、思わず涙してしまった。ところで、このシリーズの魅力の一端は問答のタイミングにあると思う。適度なテンポで謎が提示され、少しだけ間を置いて回答を示してから、また次の謎を提示する。だから、読むのを途中で止められない。
読了日:07月11日 著者:城平 京,木村 有里
http://book.akahoshitakuya.com/b/4757517211

ヴァンパイア十字界 8 (ガンガンコミックス)

この期に及んで、まだ秘密が隠されていて、それが明かされることによってどんでん返しが起こされること、もう、それ自体に対して驚きを禁じえない。それに、そろそろ、どれが真実で、どれが偽りの真実であったかも分からなくなってきた。登場人物たちも、真実を知らないもの、真実を知るもの、真実の真実を知るものが出てきて、複雑極まりない。だが、それがいい
読了日:07月11日 著者:城平 京
http://book.akahoshitakuya.com/b/4757518234

ヴァンパイア十字界 9 (ガンガンコミックス)

終わった、終わってしまった。1巻を読み始めたときは、まさかこんな展開を追うことになろうとは思いもしなかった。しかし、考えてみれば、この決着だけは最初から決まっていたのかもしれない。予定調和的に、何もかもが良くなるために、こうなるしかなかったのかもしれない。何にせよ、最高に面白かった。バトルマンガと思って、今まで無視していたのは失策もいいところだった。しかし、読めて良かった。ほんとうに、読めて良かった。
読了日:07月11日 著者:城平 京
http://book.akahoshitakuya.com/b/4757519923

DOGS/BULLETS&CARNAGE 1 (ヤングジャンプコミックス)

DOGS BULLETS & CARNAGE 1 (ヤングジャンプコミックス)

DOGS BULLETS & CARNAGE 1 (ヤングジャンプコミックス)

物語、人物、世界観。一切の説明なく、いきなり始まるのは、本書が『狗-DOGS-』の続編だからだろうか。スタイリッシュな絵を描くのに惹かれてマンガを買ってみたけれど失敗。完全に、絵、が止まって見える。銃撃シーンも、斬り合いのシーンも写真で切り取ったようなコマばかりで、迫力に欠ける。こういうマンガを読むと、絵が下手だけど、臨場感溢れる少年マンガは、やはりひとつのマンガなのだと気づかされる。
読了日:07月12日 著者:三輪 士郎
http://book.akahoshitakuya.com/b/4088770765

夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫)

夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫)

夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫)

約3年ぶりに再読。前巻に比べると日常の謎分が大幅に減退し、代わりに登場人物に焦点が絞られている。敢えてミステリ的な表現を用いるならば、ホワイダニットに近づいたように思う。それにしても、この唐突とも言える結末は、何度、読んでも衝撃的。春夏秋冬の2番目である夏で、こんなことになってしまうなんて。秋や冬はどうなってしまうのだろうか。
読了日:07月12日 著者:米澤 穂信
http://book.akahoshitakuya.com/b/4488451020