雲上四季

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

言ノ葉迷宮「中夜の考察」をプレイしました

『シナリオの鉄人』収録作「中夜の考察」が激烈に面白かったので、昨日の冬コミでは言ノ葉迷宮さんのブースを訪ねて、新作を買うと同時に面白かったですとお伝えしたのですが、それでは物足りず半端マニアソフトさんの打ち上げにて、さらに「中夜の考察」がいかに傑作であり、これをプレイするためだけに『シナリオの鉄人』を買うのも、また良いのではないかと熱弁してきてしまいました。
 とにかく素晴らしいのは、目の付け所。まさに盲点となってしまうところを、ミスリードや伏線として使いこなしているのです。その様が巧みすぎて、もう憎いくらい。特にミスリードとして使われているもののひとつに『シナリオの鉄人』の十六素材に関わるところがあって、他の作品を先にプレイしていると、それ故に騙されてしまう箇所まであるくらい。まさに『シナリオの鉄人』でしか出来ない、必然性を持ったトリック。素晴らしい。
 惜しむらくは難易度の高さ。秋山は後一歩のところまで行き詰まったのですが、ほんとうに、ほんとうに後一歩だった……。後、一回でもシナリオをもう一度、読み返していたら気付けていたかもしれません。そうすれば、最後に明かされる真相によってもたらされるカタルシスが、さらに心地よいものであったかもしれないと思うと悔しくて仕方がないですよ。
 とにかくミステリスピリットに溢れた傑作でした。冬コミ新作『world rewinder』は冬休み中にプレイして、後、過去作もフリーソフトとして公開されているので、そちらも順次、プレイしていきます。