雲上四季

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

サカナ・ノベル「舞踏」をプレイしました

 引き続き『シナリオの鉄人』収録作をプレイした話。続きましては、編集長のかわうそうータンさんの作品「舞踏」。うータンさんの作品に外れはないので、鉄板だろうなと思いながらプレイしたところ、予想通り面白くて満足。
 十六点素材の背景は夜の学校で、キャラの立ち絵も制服を着た女子校生であるにも関わらず、物語がいきなり1500年代のイタリア
始まったのには吹きました。その後も、過去イタリア編と現代日本編を交互に描きながら、舞踏と呼ばれる謎の現象を浮き彫りにさせていく手腕は、豪快そのもの。でも、だからと言って現実感がないわけではないのですよね。なんとなくお祭り騒ぎのような、浮き足立った感じの舞踏が、逆にシュールで現実味を帯びて、迫ってくるのです。
 この疾走感は、ある種、古川日出男に近しいものがあるかもしれませんね。特にロックンロールという音楽が変容し変質しながらも進化し深化していく『ロックンロール七部作』は、舞踏に相通じるものがありそうな、なさそうな、ないかも……。