雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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2月の読書メーター

 今更ですけれど、先月の読書メーターのまとめを貼り付けてみんとす。先月はラノサイ杯の投票もあってけっこう読んだなあ。
 そう、ラノサイ杯ラノサイ杯だ。振り返りエントリを書こうと思っているうちに、もう一ヶ月近くが経過してしまいました。とは言え、書きたいことと言えば「『レンズと悪魔』は完結作のわりに、投票数が少なくて悲しい!」くらいしかない。と、書いてしまったので満足。
 読んだ本の数:36冊
 読んだページ数:7765ページ
ベン・トー〈3〉国産うなぎ弁当300円 (集英社スーパーダッシュ文庫)ベン・トー〈3〉国産うなぎ弁当300円 (集英社スーパーダッシュ文庫)
面白かったのう。考えてみれば、キャラが全員、魅力的このうえない。表紙の沢桔姉妹も、いい具合にキャラが立っているし。しかし、あの妹をも爆笑させる、いってきまぁぁぁぁあああああ〜〜〜〜!!!?????が見てみたい。
読了日:02月01日 著者:アサウラ
ベン・トー〈4〉花火ちらし寿司305円 (集英社スーパーダッシュ文庫)ベン・トー〈4〉花火ちらし寿司305円 (集英社スーパーダッシュ文庫)
正直に告げよう。今まで著莪あやめのことを、いいキャラだと思っていた。眼鏡であり、巨乳でありながら、主人公の良友であり、悪友でもあった著莪あやめのことを好ましく思っていた。しかし、しかし、槍水先輩の美乳をもみしだくだけに飽き足らず、仙と呼び捨てにするなど言語道断(ずがーん!
読了日:02月02日 著者:アサウラ
手焼き煎餅の密室 (創元推理文庫)手焼き煎餅の密室 (創元推理文庫)
書き下ろしの短編で、4つの事件が1本に繋がったときの衝撃! 個々の完成度もさることながら、しっかりと創元推理文庫日常の謎系の伝統を受け継いでいると言うのが憎たらしい。2009年に刊行された小説のなかでは、5本の指に入る面白さ。
読了日:02月05日 著者:谷原 秋桜子
えでぃっと!―ライトノベルの本当の作り方?! (一迅社文庫 み 4-1)えでぃっと!―ライトノベルの本当の作り方?! (一迅社文庫 み 4-1)
ライトノベルそれ自体をテーマとした作品。主人公が新人作家なだけあって、編集や作家からの視点でライトノベル業界を描き出しているのは、興味深かったように思う。文章も丁寧で、細部の作りこみも緻密。でも、どうしてだろうか、振り返ってみるとえらくバランスが悪く、まとまりに欠けるように思えたのは。
読了日:02月06日 著者:箕崎 准
ANGEL+DIVE CODEX 3 (一迅社文庫 し 1-8)ANGEL+DIVE CODEX 3 (一迅社文庫 し 1-8)
期待外れの感が否めない。すずの内面を、深く抉り出すように描いてきたのは面白かったし、中盤の急展開にも驚いたけれど、終盤は引っ張ることを意識しすぎたのか不完全燃焼だし、何より前シリーズの3巻結末の衝撃を期待していただけあって、最後が尻すぼみだったのはしょんぼりのいずむ。
読了日:02月06日 著者:十文字 青
ケモノガリ (ガガガ文庫)ケモノガリ (ガガガ文庫)
B級サバイバルアクション。エンターテイメントとしては、真っ当に悪趣味に作られているかもしれないけれど、主人公とロビン・フッド以外の登場人物が薄っぺら過ぎる気がしてならない。終盤の、タイトルの真の意味が明かされたときは「お」と思ったけれど、それ以外は、うーむという具合。
読了日:02月06日 著者:東出 祐一郎
ぐらシャチ (電撃文庫 な 7-13)ぐらシャチ (電撃文庫 な 7-13)
ダブルブリッド』の中村恵里加による、ファースト・コンタクト物。相変わらず文章が上手くて、安定して「読める」いい小説。ストーリィ自体は、かなり異色な出来に仕上がっていて、ファーストコンタクト物としては一風変わっている。ちょっと、中盤以降は引きが弱かったような気がするけれど、一冊でまとまった悪くない作品。
読了日:02月06日 著者:中村 恵里加
レンズと悪魔 XI  魔神集結 (角川スニーカー文庫)レンズと悪魔 XI 魔神集結 (角川スニーカー文庫)
この展開は予想外。10巻までで大勢は決してしまったので、後は落ち着くところに落ち着くであろうと思っていたけれど、次巻は今までのどの巻よりも大いに盛り上がりそう。若干、多すぎるキャラクタに頭が追いついていっていないけれども。
読了日:02月06日 著者:六塚 光
レンズと悪魔 XII  魔神解放 (角川スニーカー文庫)レンズと悪魔 XII 魔神解放 (角川スニーカー文庫)
大団円。文句の付け所のないハッピーエンド。途中、無作為な殺人や死が多く、作者は登場人物をあっさりと殺すのが好きだなあ、最後はどんな悲劇になってしまうのだろうかと思ったけれど、ファルナもフィールディングも忘れられることなく、きれいに幕を下ろされていて良かった。短編集で後日談が出ることを切に願う。
読了日:02月06日 著者:六塚 光
白衣と意外性の研究 (ティアラ文庫)白衣と意外性の研究 (ティアラ文庫)
再読、かつシリーズ一気読み。改めて読むと、稚拙な綿もあるなあと感じないでもない。特に、この強引なシチュエーションは、ちょっと引くだろうと思わないでもない。でも、ふたりが付き合い始めてからは、いいんだよなあ。合鍵とか、下着とか、そういうのが好き。
読了日:02月07日 著者:桃野 ゆかこ
鍵開けキリエと封緘師  小箱は開くのを待っている (富士見ファンタジア文庫)鍵開けキリエと封緘師 小箱は開くのを待っている (富士見ファンタジア文庫)
設定が魅力的であるだけに、物語るちからがないのが残念。登場人物も同様。各登場人物の方向性や指針が見えてこないから、予想が立てられず、従って裏切られることもない。何よりも、主人公が最も淡白だと言うのが困る。熱血にしろとは言わないけれど、これは無気力に過ぎる。児童文学的な語り口は、けして嫌いではなかったのだけれど。
読了日:02月07日 著者:池田 朝佳
ヴァンパイアノイズム (一迅社文庫 し 1-7)ヴァンパイアノイズム (一迅社文庫 し 1-7)
激烈に面白かった。同世界観の『ぷりるん。』も面白かった記憶があるけれど、この作品もやはり面白かった。あとがきに著者が「」どうしても書きたくて、書かずにはいられなくて、がむしゃらに書いた小説です」と語っているのだけれど、まさに、そんな気迫が伝わってくる内容。次の『絶望同盟』も楽しみ。
読了日:02月09日 著者:十文字 青
土属性はダテじゃない! (一迅社文庫 は 5-1)土属性はダテじゃない! (一迅社文庫 は 5-1)
果てしなくいまひとつだったなあ。読みどころが見つからない、にんともかんとも。
読了日:02月09日 著者:葉原 鉄
創黎のアリシア (一迅社文庫 う 1-3)創黎のアリシア (一迅社文庫 う 1-3)
一迅社文庫だからという理由で手に取ったのだけれど、買ってから『白銀のローレシアン』の著者だと気がついてぐんにょり。途中までは、それなりに読めたような気はする。
読了日:02月09日 著者:上原 りょう
紫色のクオリア (電撃文庫)紫色のクオリア (電撃文庫)
傑作。中盤までは、高校生の言葉で、論理学や物理学が語られ、やや衒学的な雰囲気を感じないでもなかったが、分水嶺を越えてからの怒涛の展開には驚いた。ドリル以上のロマンがたっぷりと詰まった、夢のような愛のある物語。結末を曖昧に濁さず、余韻を残すかたちで終わらせたのも好印象。最高に面白かった。
読了日:02月10日 著者:うえお 久光
時載りリンネ! 5  明日のスケッチ (角川スニーカー文庫)時載りリンネ! 5 明日のスケッチ (角川スニーカー文庫)
ちょっとテンションが落ちたような気がしてならない。短編集の「とっておきの日々」は、どの編も面白かったように記憶しているのだけれど、今回は、どうにも引きが弱く、最後までずるずると読んでしまった。シリーズとして大転回があるにはあるのだが、あまり効果的に演出されてもいないように思える。もう一歩、なんだよなあ。
読了日:02月11日 著者:清野 静
龍盤七朝 ケルベロス 壱 (メディアワークス文庫 ふ 1-1)龍盤七朝 ケルベロス 壱 (メディアワークス文庫 ふ 1-1)
けして正しいわけじゃない。その選択は逃避だし、諦めてしまっていることに気づいているはずだ。そんな後ろ向きな姿勢が、しかし魅力的に見えるのは、それが人間だからだろう。動乱の時代の、ぽっかりと空いた穴のような町に於いて繰り広げられる、生れ落ちる獣の物語。なんと人情味に溢れているのだろうか。
読了日:02月11日 著者:古橋 秀之
クロノ×セクス×コンプレックス 1 (電撃文庫 か 10-17)クロノ×セクス×コンプレックス 1 (電撃文庫 か 10-17)
面白かった。性転換物ってこんなに面白かったのだと気づいた。今まで食わず嫌いをしていた。後半になってからはループ物の要素も入ってきて大興奮。ループは大好物だけれど、物語の性質や特質を考えると、性転換と魔法学校という要素だけでも充分。次も期待。
読了日:02月11日 著者:壁井 ユカコ
オリジナルドラマCD 佰物語 (講談社BOX)オリジナルドラマCD 佰物語 (講談社BOX)
読んだ、と言うか聞いたけれど記録し忘れてました。八九寺かわいいよ八九寺。
読了日:02月12日 著者:西尾 維新,渡辺 明夫
純潔のマリア 1 (アフタヌーンKC)純潔のマリア 1 (アフタヌーンKC)
魔女、魔法、天使、神が現実に存在するせかいの、中世ヨーロッパ。第6話から先の展開に衝撃を受けた。ひとを救うちからがあるのに救わないことは、きっと辛いことだろう。
読了日:02月12日 著者:石川 雅之
ナナとカオル 3 (ジェッツコミックス)ナナとカオル 3 (ジェッツコミックス)
相変わらずエロいなあ。自分のための器具を館涼子に使われショックを受け、館涼子を褒められ悔しがるナナがかわいい。しかし、どう考えても初めてにはハードなプレイだと思う。
読了日:02月12日 著者:甘詰 留太
めだかボックス  3 (ジャンプコミックス)めだかボックス 3 (ジャンプコミックス)
雲仙冥利を退けてフラスコ計画編スタート。相変わらず、この全力投球な真っ直ぐさは最高に心地よい。「私は正しくなんかない。ただ、正しくあろうとしているだけだ!!」には震えた。
読了日:02月12日 著者:暁月 あきら,西尾 維新
バクマン。 6 (ジャンプコミックス)バクマン。 6 (ジャンプコミックス)
入院して、ベッドのうえでも原稿を描き続けるサイコーを見て涙が溢れそうになり、編集長がその玉稿を受け取ったシーンでボロボロ泣き始めた。描くことの、描き続けることの辛さ、そして描くことのできる喜び!
読了日:02月12日 著者:大場 つぐみ
東方儚月抄 〜Cage in Lunatic Runagate.東方儚月抄 〜Cage in Lunatic Runagate.
漫画版の『東方儚月抄』を、別の登場人物の視点から、小説の形式で描いただけの作品。もう少し、ZUNならではの奇想が炸裂するものと思っていただけに、期待外れの感が否めない。残念
読了日:02月12日 著者:ZUN
生活 1生活 1
福満しげゆきのドキュメンタリー風でない漫画は初めて読んだけれど、抜群に面白かった。特に良かったのは、第8話「おじさんの危機」。トンカチを投げ捨てるシーンは、泣きそうになった。
読了日:02月13日 著者:福満 しげゆき
テケテケ★ランデブー1 (Feelコミックス)テケテケ★ランデブー1 (Feelコミックス)
これ、おっもしろいなあ! 何処まで本気で、何処まで冗談なのかは、まったくもって分からないけれども、疾走感が抜きんでているのは間違いない。面白かったわ〜
読了日:02月13日 著者:ジョージ朝倉
海街diary 3 陽のあたる坂道 (flowers コミックス)海街diary 3 陽のあたる坂道 (flowers コミックス)
物語が始まってから1年。長いようで短かったようで、それでもきっと小学生の1年は、大人の1年よりも、ずっとずっと長いのだろうなと感じた。鎌倉は東京よりゆっくり時間が流れているかもしれないけれど、それでも静止しているわけじゃない。誰も同じ時間のなかに立ち止まり続けているわけじゃない。
読了日:02月20日 著者:吉田 秋生
ファンタジウム(1) (モーニング KC)ファンタジウム(1) (モーニング KC)
「あの頃は、痛みや寂しさもなくて。誰かを憎いなんて思うここともなかった……」そして「どうしてそんなに怒るんだ! 子供が泣いてるじゃないか!」のコンボには、完全に涙腺が決壊した。サヴァンが持つ栄光と苦悩、悲しみと切なさ。きっと、彼はただ一瞬の微笑みを糧に、ずっとずっと生きてきたのだろう。胸を掴まれた。
読了日:02月20日 著者:杉本 亜未
あまんちゅ!(1) (BLADE COMICS)あまんちゅ!(1) (BLADE COMICS)
つ、つまらん。『AQUA』は既読で『ARIA』は未読。そういうわけで、久々に天野こずえを読んだのだけれど、こんなにも風景に頼っていた作家だったかしら。脈絡なく、登場人物の視界に飛び込んでくるように風景が、ばばーんと描かれるのだけれど、臨場感も迫力もあったものではない。物語も滞っているように感じるし、何が描きたいのか、何を伝えたいのか、ファンの方には申し訳ないけれど、まったく分からなかった。
読了日:02月25日 著者:天野 こずえ
ハチワンダイバー 14 (ヤングジャンプコミックス)ハチワンダイバー 14 (ヤングジャンプコミックス)
四間飛車、チッチ、そして将棋ボクシング。相変わらずやることが派手すぎるが、そんな中でも見所はチッチ鬼モードだろう。特に9五歩を放った後、いかにして勝ったかはもう少しじっくり描いてほしかったなあ。
読了日:02月26日 著者:柴田 ヨクサル
クォンタム・ファミリーズクォンタム・ファミリーズ
AtoZ読書会の課題図書と言うわけで、手に取ってみたら予想以上に面白くて驚いた。また、平行世界と量子力学を組み合わせたSFを読んだのも初めてだったので、それなりに新鮮。
読了日:02月27日 著者:東 浩紀
僕の小規模な生活(3) (KCデラックス)僕の小規模な生活(3) (KCデラックス)
まさかの妻フィギュア化! 表紙もなんだかカラフルだし、帯に踊る「むしろこの巻から読んでみてはいかがでしょうか!?」と思いつつ、今までいちばん面白かったかもしれない。
読了日:02月28日 著者:福満 しげゆき
クロノクルセイド 1 (ヤングキングコミックス)クロノクルセイド 1 (ヤングキングコミックス)
新装版、と言うわけで手に取ってみたのだけれど、なんだか昔の『ヘルシング』や『トライガン』の劣化版みたいで、にんともかんとも。
読了日:02月28日 著者:森山 大輔
へうげもの(10) (モーニング KC)へうげもの(10) (モーニング KC)
2巻以来、久々に読んだ『へうげもの』は、やっぱり面白かった。しかし、話がわりとブツ切りで全体的に良く分からないのは、途中から読んでいるからなのか、元々なのか。しかし、このシリーズは笑顔のシーンがほんとうにいいなあ。特に主人公の満面の笑みは、どこまでバリエーションがあるのだろうか。
読了日:02月28日 著者:山田 芳裕
セックスなんか興味ない 1 (IKKI COMIX)セックスなんか興味ない 1 (IKKI COMIX)
これは、激烈に面白かった。だめな男といい女や、いい男とだめな女のセックスは酷いなあ。片方の自堕落さに、もう片方が引きずられて落ちていく感じが堪らない。怖い。
読了日:02月28日 著者:きづき あきら
セカイ系とは何か ポスト・エヴァのオタク史 (ソフトバンク新書)セカイ系とは何か ポスト・エヴァのオタク史 (ソフトバンク新書)
「誰かがしなければならなかった仕事」と知り合いが言っていたけれど、納得。しかし、ほんとうに読みたかったのはセカイ系に限らず、エヴァ以降の全小説・漫画・アニメ・ゲームの歴史かもしれない。『Kluster』や『Majestic-12』が凄い面白かったときが懐かしい。
読了日:02月28日 著者:前島 賢

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