雲上四季

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

自宅ゲーム会20110205

 ボードゲームに求めるものは、コミュニケーションとジレンマ! と言うわけで、クニツィア・ジレンマというテクニカルタームまで生まれるほど、ジレンマに満ちたゲームを手がけることで有名な、クニツィアのゲームばかりやろうという企画です。名づけてクニツィア祭り! しかしながら、多作で知られるクニツィアの作品数は300以上。仮に1日10作のペースでこなしていっても、軽く1ヶ月は掛かります。
 まあ、それはさておき、自宅にあるクニツィア作を積み上げて、片っ端からプレイして行くことにしました。ラーやモダンアートと言った、クニツィアの代表作を所持していないのはご愛嬌。今日のお相手は、もにょさん、リッチー、そしてさとるさんです。

ハラリ


 リッチーが来るまでの間に軽く1戦と言うわけで、クニツィアではないですけれど、ハラリ。
 前回にプレイしたときは、動物陣営が圧倒的に有利だなあと感じたので、今度は人間陣営でプレイ。熊が完全に木に囲まれていたり、狐の目の前で、猟師がめくられたりと、タイル運が非常に良かったです。もにょさんが不慣れと言うこともあったのかもしれないですが、順当に勝利
 このゲームに対する印象が変わりました。前述の通り、前回プレイ時は2回とも動物陣営が圧倒的で、基本戦略として、動物陣営は「いかにゲームを長引かせて、狐を駆使して鳥を狩るか」、人間陣営は「いかにゲームを早く終わらせて、失点を抑えるか」があると思っていたのでしたが、今回は、完全に逆転していました。人間陣営である秋山の方が、ゲームを長引かせ、点差を作ることが出来るまで点数を稼いでから、頃合を見計らって終了させました。
 シンプルなルールと可愛らしいイラストだけではないですね、このゲーム。

メモストリート


 ルールが単純明快でインストしやすいと言う理由で、クニツィア祭り開幕戦は君に決めた。リッチーが到着したので3人で、初プレイ。
 神経衰弱のようにタイルをめくりつつ、それを自分のボード上に必ず置いていかなければならないと言うもの。6を3枚発見したと思ってテンションが急上昇した次の瞬間、めくったタイルが6と6と2だったときの絶望感。そして、リッチーが満面の笑みで、秋山が取り逃した6をめくったときの悔しさ。ルールはシンプル極まりなく、10ラウンドで終わるので、プレイ時間も短め。気軽にプレイできるのは良いけれど、まあ、時間調整かなー。

ペンギンパーティ


 インストし易いからと言う理由で選択、初プレイ。
 いや、これは面白かったです。シンプルで直感的なルールに、ついつい何度もプレイしたくなってしまう中毒感。特に、自分の手札を見て、他人の手札を考えながら、邪魔することを考え始めると、段違いに面白くなりました。そして、他人を転がそうと必死になっていると、すってんころりんと転んだのは自分であったという痛快さ。
 ペンギンも可愛いですし、完成度高いですよ、これ。ゲシェンクコロレットに並ぶ定番カードゲームとして重宝の予感。

パラッツォ


 お手軽なゲームが2連発だったので、そろそろ適度に重く、充実感の得られそうなボードゲームをやりましょうかと言う感じでパラッツォ。初プレイ。
 宮殿を建築したり、オークションしたり、複数の要素が、複雑に絡まっていたので、インストに難儀しましたが、一度、プレイしてみたら、意外に分かりやすく、中盤からは、さくさくプレイ出来ました。
 あまり美しさにこだわらず、どんどん競り落としていって、とにかく積み上げた方が強いのではないかと思ったりしたのですが、最終的には、見目麗しい宮殿を構築したもにょさんが勝利しました。数で押し切るならば、下手に小細工を弄するのではなく、もっと大盤振る舞いしないとだめですね。

マネー


 タイトルのネーミングとパッケージにインパクトがあったので選択。初プレイ。
 当初は目的が不明瞭で、何をすれば良いのか分かりませんでしたが、ある程度、進んだところで納得の首肯。これは、面白いですよ。お金を扱うというテーマと、水を掻くようなプレイ感なので、ペンギンパーティほどの分かりやすい爽快感には欠けますが、地味に地道に面白いです。難点は、他のプレイヤを明確に攻撃できないことですかね。他のひとが集めている通貨を見ながら、自分が集められそうな通貨を見つけてしまえば、後は、ひたすら最適解に則ってプレイするだけなので、退屈という向きもありますが、でも、秋山は好きです。
 しかし、為替も価値も度外視して、お札に記載されている数字だけでプレイするという豪快さには目眩を覚えますね。この乱暴さ、ええ、嫌いじゃありません。

ケルトカード


 リッチーが、この箱のパッケージは良いと言うので選択。初プレイ。
 まあ、完成度の高い、良く出来たゲームですね。唯一の難点は、意外にワンプレイの時間が長いと言うところですかね。気軽に出来るカードゲームと言うよりかは、軽めのボードゲームと認識した方がいいかもしれませんね。いや、逆か。この箱の小ささと、カードだけで、ここまで奥行きのあるゲームが成立してしまっている点が魅力なのか。
 良いな! と感じたのは、他人の捨てたカードを拾える点。「うひひ、これが欲しかったんだろう」と言いながら、相手が、つい直前のターンで必要としていたカードを捨てたときの快感! そして「あ、それ貰っていいの?」と、他のプレイヤにあっさり持っていかれたときの愕然性! いや、愕然性なんていう言葉はありませんが、気分ですよ、気分。
 これは面白かったので、また、ある程度、人数が揃ったタイミングでプレイしたいですね。

大道芸人


 ケルトカードが存外に重かったので、小休止を取ってから、軽そうなゲームをと言うことで。初プレイ。
 や、これは謎でしたね。まったく面白味に欠けます。淡々とカードをプレイして、観客を集めるだけで、他のプレイヤから観客を奪うことも出来るのですが、狙って攻撃できるわけでもないですし、また出来たとしても与えられるダメージは、けして多くありません。下手に攻撃しても、仕返しされて、お互いにプラマイゼロを成立させてしまっている間に、第3のプレイヤが、ゲームを進めて、得点を稼がれてしまいます。ライオンのレオが切り札になりそうな気もしますが、使いどころが分からない内にゲームが終了してしまいました。
 ルールには明記されていませんが、観客をきちんと並べて、現在、何人の観客がいるか宣言して、暫定1位を明確にした方が面白そうですね。漫然とプレイするより、全プレイヤで1位を引き摺り下ろそうとしながら、その合間を縫って、勝利を掻っ攫う、と言う方向にゲームを持って行った方が面白そうです。

トー


 ルール手探り状態で初プレイ。
 最初の内は分からず、適当にプレイしていたのですが、途中でルールの真意に気づき、プレイし直してみたら、俄然、面白くなって驚きました。ルールに「供え物は思慮深く、かつ慎重に選ばれなければならない」という記述があるのですが、ルールを誤解していたときは「とりあえず、ここでいいや」と、半ば放り出すようにカードをプレイしていました。しかし、ルールを正確に理解してからは「え、ちょっと待って? 考えさせてください」と呟きながら、何度も、そこにカードを置いていいものか、吟味してしまいました。
 2人、3人、4人でプレイするときは、カードから何枚か抜いてランダム性を投じることになります。きっと、5人や6人でプレイするより、面白いだろうなと予想。

トール 3-6人用ヴァリアント:トールの意思


 先ほどは使用しなかった14枚のアクションカードとバルドゥル神を追加して、初プレイ。ここから、さとるさんが加わり、以降は4人プレイです。
 ゲームの終了条件が変わったことと、カード枚数がバルドゥル神の分だけ増えたことから、プレイ時間が体感で1.5倍ほど。アクションカードは、何を引けるかで大きく変わってきますね。特に、ロキやミョルニルユグドラシルあたりは有能過ぎて、ゲームバランスを大きく揺れ動かします。……と、思いましたが、いずれのカードも場面次第では、大きな変化をもたらしそうですね。
 しかし、いずれにせよ、アクションカードをドローすると言うことは、得点源に直結する神カードをドロー出来ないことを意味します。確実に意味を持つ神カードを引くか、運を天に任せ、アクションカードを引くか。神カードは、急がないと、他のプレイヤに占有される可能性もありますし、うん、振り返って考えてみると、中々のジレンマです。
 ルールが取っ付きにくかったので、プレイ最中や直後は「微妙だなあ」という想いが強かったですが、時間を置くと、意外に面白かったのでは? という気持ちになります。
 なにより、これだけ長文を書いてしまうことが、良いゲームの証かもしれません。

コルセア


 トールに引き続き同じサイズのコルセアを初プレイ。
 トールにも散々、ルールで悩まされましたが、コルセアにも悩まされました。表記の癖に慣れたのか、トールの時よりかはスムーズにゲームを開始できましたが、プレイ中も「ここは、こういうことではないのか?」「こうした方が面白いのではないか」と、ローカルルールが追加されたり、逆に戻されたり、右往左往しながらプレイ。
 結論としては、分からん☆ の一言。ルールを正確に把握しているひとに、インストして貰いたいところです。

倉庫の街


 クニツィア作のゲームは、まだ残っていましたが、さすがに疲れてきたので、食事休憩を挟んでから、確実に面白いゲームをと思って、倉庫の街をプレイすることにしました。2回目。
 インストを終えてから、プレイ開始。前回の反省を活かし、倉庫と契約書を活かし、漏れなく貨物をさばいて行こうとしたら、愕然とするほど首が回りませんでした! 買いたいものは買えず、中途半端なものを買ったらお金が底を尽き、そんなところに火事の追い討ち。そして、そんな秋山を傍目に、1金で良い買い物をしていく、さとるさん。さとるさんも火事のダメージを受け、かなりマイナスに寄っていましたが、最後には大きく得点を稼ぎ、逆転1位*1。いやあ、巧みなプレイでした。

藪の中


 解散前に気軽に出来るゲームを、もうひとつやりますか? と言うわけで、缶ビールが3つばかり転がる中、藪の中をスタート。
 今日も実感しましたが、やはり藪の中は、完全なる飲みゲー。ほんとうは適度にブラフを交え、ときに論理的に、ときに他人を嵌めるようにプレイするものでしょうが、脳が疲れていたり、お酒を飲んで冷静な判断が出来なくなっていたりするときにプレイした方が絶対に面白いです!
 1回目は第一目撃者チップが1周する前に、嵌め殺されたリッチーが負けて終わってしまいましたが、2回目は、ほんの偶然から炸裂した奇策に秋山が、まんまと嵌まり大惨敗を喫しました。しかし、まったく悔しくない! 負けたのに悔しくないゲームは、ほんとうに稀ですよね。次回も、アルコールが入ったら藪れません。

おわりに

 初プレイは9作*2、総プレイは12作。充実した1日でした。
 いちばんの掘り出し物は、やっぱり、ペンギンパーティですかね。これは、定番カードゲームのひとつとして、比較的、手が伸ばしやすいところに置いておきたいです。
 ワンプレイに1時間ほど要してしまうけれど、しっかり面白いゲームとしては、パラッツォとケルトカードですかね。マネーとトールも、もう少し遊んであげたいです。
 来週はおやすみ。次回は19日か20日です。

追記

 失礼。大道芸人とコルセアの写真が、ぶれてしまっていますね。気をつけます。

追々記

 最初にハラリをプレイしたことを失念していました。ハラリの箇所だけ追加しました。

*1:正確には、もにょさんと同点1位

*2:トールと、そのヴァリアントは別と換算。