雲上四季

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

第41回AtoZ読書会レポート

クォンタム・ファミリーズ』以来なので、約1年振りでした、AtoZ読書会。今回の課題本は、舞城王太郎ディスコ探偵水曜日』。前々から読みたいと思っていた本で、良い機会だから、とりあえず文庫3冊買ってから参加するかどうかを決めようと思っていたのですが、上巻を10数ページほど読んで「うむっ、傑作である!」と膝を打ち、もう参加することを決めていました。
 が、日常に忙殺され……たと言うよりかは、ボードゲームに興じている内に、眼眩めく日々が過ぎ去り、中巻を半分くらいしか読めていないのに当日を迎えてしまいました。
 ミステリの側面を持つ『ディスコ探偵水曜日』の読書会に、果たして未読のまま挑んで良いものか? 否、良い。至上の小説は、ネタバレを受けたところで、それが読書体験において瑕疵になることはないからである!
 とまれ、そんなテンションで挑みました。

ディスコ探偵水曜日〈上〉 (新潮文庫)

ディスコ探偵水曜日〈上〉 (新潮文庫)

ディスコ探偵水曜日〈中〉 (新潮文庫)

ディスコ探偵水曜日〈中〉 (新潮文庫)

ディスコ探偵水曜日〈下〉 (新潮文庫)

ディスコ探偵水曜日〈下〉 (新潮文庫)

読書会

 特にメモも取らなかったので、記憶している限り、散発的に飛び出た意見を箇条書きにしてみます。

  • 表紙の女の子は誰か? 6歳と17歳の梢であろう。どっちがどっちだ? 上巻は17歳の梢で、中巻は2人が揃っていて、下巻は6歳の梢だ。何故? だって、上巻の梢はおっぱいが大きいけれど、下巻の梢はおっぱいが小さい。あ、ほんとだ! にわさん、そういう目で女性を見分けていたんですね……。
  • 一個人の意志や思考で世界が変わるSFは世にいっぱいあるけれど、この作品では、意志よりも知の方が、より上位の次元に来ている。だから、ディスコが思っただけでは世界は変わらない。推理し、説明しなければ、世界は変わりえない。
  • パインハウスに行ってからのディスコはマジ空気。むしろ水星Cが主人公になっている。魔法少女まどか☆マギカだったら、ディスコがまどかで、水星Cがほむほむ。俺たちの水星Cなら、きっとなんとかしてくれる! そういう信頼感がある。
  • 水星Cと冥王星Oには、何かしらの関係性があるのか?
  • 新潮文庫でこの表紙は凄い。
  • 上巻は村上春樹的。世界の中心だとか、何処でもない場所だとか、そういうフレーズも似ている。後は背表紙の色も村上春樹と一緒。
  • 登場人物をキャラクタ化する試みは、ずっと前からあったけれど、この作品では、キャラクタが使い捨てられるだけでなく、必要に応じて復活させられることもある。これは言うなれば将棋で、もう一度、必要になったコマを、再び盤上に戻すような行為。
  • それを言うなら、エンジェルバニーズは、チェスにおけるポーンみたいなものではないか。この死体を移動させるのに何人か必要だから、ここにエンジェルバニーズを置いておこう、みたいな。
  • 猫猫にゃんにゃんにゃんの、万歳しただけで、おっぱいポロリとか、どういう服だ?
  • 全時間全空間を自由自在に動けるようになった後も、どうして調布と福島県西暁に縛られるのか? アメリカもあるよ!
  • あのデタラメな推理合戦は面白い。清涼院流水の推理合戦を思い出した。いや、面白くないです。面白いは面白いけれど、いかにも冗長だ。はいはい、また、どうせ、こいつも箸で目を貫くんでしょ? って感じになる。
  • そう言えば、パインハウスにおける名探偵の連続死は大塚英志探偵儀式』に通じるものがあるのではないか。清涼院流水は土台を作った、その土台から飛翔したのが舞城王太郎大塚英志だ。そう言えば、清涼院流水舞城王太郎って同一人物なの? だとしたら、驚天動地。ところで愛媛川十三って実在するの?
  • クォンタム・ファミリーズ』を読んだときは面白いと思ったけれど、あれが『ディスコ探偵水曜日』の後に書かれたものであると分かってしまった今や、あれは面白くなかった。
  • 結論として『ディスコ探偵水曜日』は傑作。良い小説が読めて良かった。

 こんなとこですかね。
 次回の課題図書はJ・G・バラード『結晶世界』。自分を追い込むために即座に購入して、読み始めましたけれど、どうなることやら*1

結晶世界 (創元SF文庫)

結晶世界 (創元SF文庫)

カードカソンヌ


 AtoZ読書会の本会が終わり、二次会も終わった後、にわさんと2人でカラオケに入り『カードカソンヌ』を初プレイ。
 これはジレンマの激しい良いゲームですね。『カルカソンヌ』が初心者向けであることと、ルールが比較的シンプルなことから、取っ付きやすいゲームだと思ったのですが、実際のプレイ感は、ジレンマたっぷりで実に秋山好みでした。イメージとしては、荒削りな『コロレット』でしょうか? 度胸さえあれば、ざくざくと稼げてしまう感じです。
 ただ、最適人数は4人か5人ですね。列が4つあるので、恐らく3人以下のプレイでは、奪い合いが発生する機会が少なく、本来の渇望さが発揮されないような気がします。次回は多人数でプレイしたいですね。
 1時間で2回プレイ、1回目は秋山勝利、2回目はにわさん勝利でした。

*1:前回も『クォンタム・ファミリーズ』読書会が終了した後に『ノーストリリア』を即座に買ったのですが、読み終えられなかったのです……。