雲上四季

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

まんまるチャリティーゲーム会レポート

 船堀で旗揚げしたボードゲームサークル「まんまる」。その第1回例会が本日開催……される予定だったのですが、地震の直後と言うこともあり、参加費を無料とし、その代わり募金箱を設置し、義援金を募るというチャリティーゲーム会になりました。会場が自宅から片道1時間要することもあり、やや躊躇していましたが、ボドゲの魅力に打ち勝てず参加させて頂きました。
 いやあ、驚きました! 雰囲気がとても良いですね。なるほど、これはリッパーさんが絶賛されるのも道理です。なにしろ、子どもが何人も来ているのですから。多分、子どもだけで5人くらいはいましたかね。子ども同士でHABA社のボードゲームを遊んでいたりして「おお……!」と感動してしまいました。老若男女の揃っている、和やかであたたかい会でした。

51番目の州


 和やかな雰囲気の中、お誘い頂いたのは核戦争後の荒廃したアメリカを舞台としたカードゲームでした。初プレイ。
 ゲームの目的は得点を集め、自陣を「51番目の州」とすること。一風変わったドラフト式にカードを入手し、手札の土地カードや場所カードをプレイすることで、略奪したり、協力したり、あるいは併合したりします。略奪を選べば、得られる資源や効果は莫大ですが1回限りです。協力を選べば、ラウンド毎に収入を得たり、効果が持続しますが、その範囲は狭く、細々としたものです。併合を選ぶと、カード毎に異なる効果が発揮されます。
 一度、プレイすればルールは単純なのですが、カードの種類がいっぱいあったり、トークンの種類がやたらめったらあるので、記憶しなければならない項目が多く、それで複雑に感じてしまいます。カードのなかで「面白いな」と感じたのは、ストア*1の効果を持っているカード。これは『7Wonders』の資源カードのように、自分も使えるのですが、他のプレイヤも人間トークンを1人分、支払うことで、対象の何かを購入することが出来るのです。トークンの種類が異様に多いので、ひとりで全てを揃えるのは困難を極めるように感じられたので、じゃあ、どんどん店を建てていこうと2軒ほど立ててみると、早速、次のターンから皆さんお金……ではなく、人間を落として行って頂けます「毎度!」。
 快調な駆け出しだったのですが、後半はカード運に恵まれず、伸び悩みました。どうやらこのゲーム、効率化を極めると手札が枯渇し、リスク回避を意識したプレイが出来なくなってしまう様子です。終盤は詰め将棋のように順番を意識してカードをプレイし、最終的には1点差で1位を頂きましたが、いやはや難しいゲームです。
 最高に面白く、もう1回プレイしてもいいかなと思いましたが、ダウンタイムが長めであることと、インストに時間が掛かってしまうのが難点ですね。『プエルトリコ』と『7Wonders』に近いゲームだなと思いましたが、他の方は『アグリコラ』『ル・アーブル』に毛色が似ていると仰られていました。

ダイヤモンドクラブ


 リッパーさんにお誘い頂きました。初プレイ。
 ゲームの目的は、東屋タイルや薔薇園タイル等の庭園タイルを自分のボードに設置し、自分の庭園を完成させること。最も美しい庭園を造ったプレイヤが勝利
 これは燃えましたね。ボード上にコインを置いて行き、船タイルや契約書タイルと言った宝石を獲得するために必要なタイルを集め、獲得した宝石を投じて、東屋や薔薇園を建設していく。自陣の完成が目的という点において『51番目の州』に通じるものがあると感じましたが、あちらがカードとトークンだけで成り立っているのに対し、こちらは、しっかりとしたボードがあって、トークンやタイルもカラフルで「いかにもボードゲーム!」と言った体を成していました。
「お金が大事!」と思い、最優先でお金と宝石が転がり込んでくる体制を整えましたが「財力に物を言わせてウハウハプレイが出来るぞ〜」と思った頃には、先手必勝とばかりに建築コストの低い植物や動物で庭園を完成に近づけていたKIさんに遅れを取ってしまっていました。もう少し時間が掛かるかなと思っていたのですが、予想外に早くゲーム終了条件を迎えてしまい、しょんぼりずむ。
 バランスプレイ、一転集中プレイ、動植物プレイ。色々な勝ち筋があるゲームなので、機会があれば、またプレイしたいですね。楽しかったです。
──ところで、このゲーム。検索してみたら、ワーカープレイスメントと呼ばれるゲームの一種であるらしいですね。他に『プエルトリコ』『ケイラス』『アグリコラ』『ル・アーブル』等もワーカープレイスメントと呼ばれるそうですね。うーむ、ここ数ヶ月で遊んだゲームの中では『プエルトリコ』が最も面白かった身としては、他のゲームも遊んで見たいですね。特に『アグリコラ』とか、よくタイトルを聞きますし。私、気になります。

フィレンツェ


 最近、巡回を始めたボドゲ系ブログでプレイ報告の上がることの多い作品。新作だから、なのかしら。初プレイ。
 塔を立てて名声を獲得するゲーム。とだけ聞くとシャハトの『パトリツィア』っぽいなあと思ったら、問題の塔のトークンが、まさに『パトリツィア』で使われている瓦と同じもので「これがあれば『パトリツィア』のコマを失くしても平気ですね!」という話をしたりしました。
 手番に出来ることは、カードの獲得と塔の建設。カードは場に出ていて、いちばん手前のカードは無料で貰えますが、マイナスのカードだったりすると、コストを支払うことで、他のカードを獲得することも可能です。獲得したカードの処理をしてから、塔の建設が可能です。基本的には高く建てて、高さに応じた勝利点を獲得するのが目的ですが、人数分のミッションタイルもあって、そのタイル分の高さを建てればボーナス点が入ります。このボーナスが、わりと無視できないほど大きいので、これをしっかりと狙って落とすのがゲームの主目的でしょうね……。
「かつかつゲーなのかな?」と思いながら塔を建てていましたが、マイナスカードは気軽に避けられますし、何人か避けると『ゲシェンク』のように、他のひとが払ったコストが溜まり、マイナスが相殺される仕組みになっているので、痛みを覚えずにマイナスカードも引くことが出来ます。プラスのカードも効果が大胆なものが多く、小手先で点数を獲得していくことも出来そうでした。
 唯一、ハードだなあと感じたのは、塔の建設コスト。2個までなら無償で建てられます。しかし3個ならコスト1、4個ならコスト3、5個ならコスト6、6個ならコスト10と飛躍的に建設コストが高まっていくのです。終盤、後1個、塔を高く出来るなら獲得できる点数が飛躍的に向上するのに「さすがにコスト10は払えない!」という苦しみが上手いこと演出されているように感じられました。
 前手番のKIさんが紫のボーナスタイルを狙っていたので、その直後に白のボーナスタイルを頂こう&ついでにもうひとつ塔を完成させて、油断している間にゲーム終了条件を迎えさせてしまおうと虎視眈々と機会を窺っていたのですが、白のボーナスタイルは入手できたものの、KIさんより、破壊工作員の攻撃を受け、まさに上述の「コストが払えない状態」に陥り、もう1ラウンド、長引かせてしまいました。なんとか逃げ切ることは出来たのですが、うーん、スマートな勝ち方ではなかったですね。

トー


 リッパーさんがプレイしてみたいと仰られていたので持参していました。
 かんたんにインストを行ってからプレイ。このゲーム、あっさりしていて好みではあるのですが、なかなか勝てませんね。相手を邪魔するための0のカードや、逆転のための5のカードを抱え込みながらプレイすると、いつも予想していたより早めにゲームが終了してしまうのです。あまり欲張らずに、気持ち早めに出してしまう、くらいがちょうど良いのかもしれませんね。

おわりに

 約6時間で4ゲーム。『トール』は実質20分くらいなので、他のゲームが長かった計算ですね。どれも1時間半以上やっていたような気がします。『ダイヤモンドクラブ』だけが若干、短めだったのかな……?
『51番目の州』『ダイヤモンドクラブ』『フィレンツェ』今日の初プレイは、どれも遊び応え充分の重量級で、大満足でした。
 まんまるさんの、正式な旗揚げ会は4月3日とのこと。

*1:Storではなく、Store。