雲上四季

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

秋葉原ゲーム会20110319

 E5Gamers主催のボードゲームイベント、その名もぺらねこなう! が、地震の為、無期延期となってしまい、それを楽しみに生きていた秋山は失意の余り、ひとりトボトボと秋葉原に出向いたら、リッパーさん、りゅーかさん、芹沢藤尾が来て下さいました。ありがとうございます。
 と言うわけで、4人で延々とボドゲしましたよ。

ロストシティ


 りゅーかさん遅刻とのことで、まずは軽く肩慣らしに対戦しましょうかと、リッパーさん持参の、クニツィア名作2人対戦ゲーム。初プレイ。
 5つの遺跡に調査隊を送り込み、最も点数を稼いだひとが勝利と、至ってシンプルなルール。ネットで感想を読んでいたこともあり、またルールが似ている『ケルト カードゲーム』をプレイ済みだったので、わりと気軽に始めてしまったのですが、いやいや苦しいゲームでした。何が苦しいって、遺跡に1枚でもカードをプレイしてしまった瞬間に、−20のコストが発生するのです。つまり、20点以上稼げる見込みが立たなければ、おいそれとプレイし始めることが出来ず、特に相手の出方も見えてこない最初の方の数ターンは、ほんとうにジリジリと盤面が焦げ付きそうになるくらい睨んでしまいます。
 点数が2倍になるハンドシェイクのカードも、クセモノですね。点数が2倍、3倍、4倍なので「これを決めれば即勝利じゃないの、わっほい!」と意気揚々とプレイしてしまうのですが、そんなことをすれば、当然、相手に警戒されてカードが絞られますし、万が一にでもコスト20を支払えなければ、マイナス点が2倍にも3倍にもなって襲いかかってきます。いやはや、恐ろしいものですよ、まったく。
 結果、3戦3敗。まったく勝ち筋が見えません。なにこのマゾゲー……次は絶対に勝つし! 絶対リーチだし!

名前 1回戦 2回戦 3回戦
リッパー 99 33 53
秋山 14 30 20

クトゥルフライジング


 正直、勝つまで『ロストシティ』を続けたかったのですが、短期的に何度やっても勝てるものも勝てないと諦めました。これは帰宅して、暖まる前の冷たい布団のなかで真剣に考えるべきであると4戦目を辞退したところ、リッパーさんが何処からともなく*1クトゥルフライジング』という対戦ゲーを持って来られました。またしてもクニツィア先生です! 初プレイ。
 人類陣営と邪神陣営とに分かれて対戦するゲーム。お互いにひっくり返したタイルを1枚ずつめくりながら、盤上の好きな箇所に置いて行って、ポーカーをするだけというゲーム。スリーペアやフォーペア、フラッシュなどは得点が高め。10点先取するか、盤面が埋まった段階で、より得点していた方が勝利
 銀河系最強として*2人類の希望の旗を掲げなければと青を選択。最初の内は「何処に置いても、そんな大差ないですよねえ」と気軽にタイルを置いて行ったのですが、中盤くらいから、思わず手が止まりました。そう、気がつけば、どこにも置けなくなっていたのです。恐るべきことに、どこに置いても、ある一定のリスクを負わなければならないのです。むぐぐと呻きながら、苦しみつつタイルをプレイする展開が続き、守りに入ったら負けだと思い、攻めに転じたら、これが完全に裏目に出て、リッパーさんにずけずけと入り込まれて、写真の通り敗北。
 くっ、クニツィアめ。こんな苦難の道を歩ませてどうしようと言うのだ……! 悔しいッ!!

ル・アーブル


 りゅーかさんが到着したので、本日のメインたる『ル・アーブル』に挑戦。インスト含め3時間という、超重量系ゲームです。初プレイ。
 いっ……やぁっ! これは凄まじいゲームですね。正直、一言では表現できません。と言うか、何をすればいいゲームなのか、今以て、うまく表現できません。基本的には勝利点を稼ぐゲームです。勝利点と言うのは、建物や船についているので、より高い勝利点を持つ建物や船を、より効率的に安価に建設していったり、あるいは勝利点=お金、なので、よりスムーズにお金を稼ぐシステムを構築するのが大事です。
 ああ、そうですね「システムを構築するゲーム」というのが、いちばん、このゲームの本質を表現しているかもしれませんね。序盤は質素に魚を食べてしのぎ、中盤は麦をパンにして食べ、終盤は牛を肉にして食べ、そうして腹を満たしながら木材と煉瓦にした粘土を使って建物を建てたり、鉄を鉄鋼にして船を造ったり、また魚の燻製をレストランに出したり、木材となめし革で家具を造ったり、鉄鋼を木炭を使って加工して換金したり……。そうして色々やって、頑張って得点を稼ぐゲームです。
 結果的には、りゅーかさん211点、秋山178点、リッパーさん165点と、造船所を制したりゅーかさんの圧勝でした。
 このゲーム、その本質だけを抽出すると『ドミニオン』に近いかもしれませんね。『ドミニオン』をランダムでプレイされた場合、最初にするのは10枚のサプライを見ることです。その10枚の組み合わせから、どんなコンボが出来るかを考え、自分が最終的に勝利するのに必要なデッキの形を考え、その方向に向かってカードを購入をしていきます。もちろん、他のプレイヤの動向や、シャッフル運によって、方向性は適宜修正して行かなければなりませんが、『ル・アーブル』も『ドミニオン』と同じく、最初に最終形を想定しておいて、自分の中の理想に近づけるべくプレイしていく必要があるように感じられました。
 何度もプレイして上手くなりたいなあと思う一方、このプレイ時間の長さは、やはり難点ですね。今回は秋山とりゅーかさんの2人が初プレイだったので3時間掛かりましたが、慣れているひとだけでプレイしても、やはり2時間くらいは掛かりそうな気がします。『ル・アーブル』を極めるのであれば『プエルトリコ』を極めたいかなあ、と。或いは『51番目の州』。

クイーンズネックレス


 3人が最適プレイ人数と何処かで聞いたので持参しました。初プレイ。
 10仮想金を持って場に出ているカードを購入するフェイズと、買い揃えた宝石を売りに出す販売フェイズに、きれいに分かれているゲームでした。販売フェイズは計3回あり、基本的には購入フェイズで仕込んでおいて、販売フェイズで爆発させるという流れ。
 カウンティングが重要な要素を持っているなあと感じました。他のプレイヤがどういった宝石を集めているのかを見ておいて、どの宝石が稀少価値を得そうか、考えながらプレイしたひとが、最終的に上手く販売できそうですね。何度かプレイして、感覚を身に叩き込んだら楽しくプレイ出来そうです。
 点数は秋山が350点、リッパーさんが420点、そしてりゅーかさんが、まさかの910点。圧倒的じゃないか……。

妖精奇譚


『7Wonders』が楽しめるひとは『妖精奇譚』も楽しめるよと聞いて、開封して持参しました。初プレイ。
 や、これは、さくっとプレイできる良ゲーですね。5枚のカードをドラフトして、その内の3枚をプレイ。これを4回繰り返して、自分の前にカードを12枚並べて、得点計算をするのですが、その12枚で上手くコンボを発動できれば大量に得点が獲得できるものの、他のひとに邪魔されたり、良いカードが止められてしまって回って来なかったりすると、不発でまるで話にならない……と、そんな感じでした。
 面白いは面白かったのですが、3人プレイだと、半分以上のカードが山札に残ってしまうので、ちょっとコンボ成立の機会が少なくて残念ですね。次は4人以上でプレイしてみたいです。

名前 1回戦 2回戦
リッパー 38 45
秋山 30 32
りゅーか 43 42

パレード


不思議の国のアリス』をモチーフとした、シンプルなカードゲーム。初プレイ。
 その名のとおり、一列にカードを並べていって、特定の条件が揃うと失点としてパレードから抜けだした仮装客を引き受けていかなくてはならないゲーム。上手いことカードをやりくりすれば、失点を貰い受けることなくパレードを伸ばしていくことが出来るのですが、だんだん手札に使い勝手の悪いカードが溜まっていき、逆にパレードには失点カードが列なってゆき、とても苦しくなります。前の手番のひとが、きれいに片付けてくれると楽なのですが、そうでないと「むぐぐ、失点を可能な限り抑えるにはどうしたらいいのだな、ぐぬぬ」と苦しむはめになります。
 シンプルのなかにジレンマ。
 気軽にできるカードゲームの見本ですね、これは。定番ゲーとして、手元に置いておいて、もっとプレイしたいですね。

名前 1回戦 2回戦
リッパー -17 -23
秋山 -29 -9
りゅーか -24 -19
芹沢 -40 -34

カードカソンヌ


 ようやく最適人数である4人でプレイすることが出来ました。2回目のプレイ。
 今回は熟練者のリッパーさんと、デフォで強いりゅーかさんと、強敵が2人だったので、わりと淡々と戦いましたが、途中で、りゅーかさんが頭ひとつ抜けて、追いつけそうにないなあと思ったので、せめてリッパーさんを勝たせるには? と考えて、リッパーさんが欲しがりそうなところに、どんどん良カードを伏せて送り込んでいました。
 結果、いつの間にか自分も、それなりに点数を稼いでいた様子で、なんとリッパーさんと196点で同着1位。意外です。こんな結果になるなら、もっと貪欲にプレイしていれば良かったです! 3位はりゅーかさん188点、4位は芹沢135点。
 点数計算が、やや面倒ではありますが、シンプルに面白いので、4人いる場合は、積極的にプレイしたい良作ですね。

キングアーサー


 1時間半ほど時間が余ったので、適度に楽しめそうなクニツィアの『キングアーサー』を選択。初プレイ。
 手札の騎士カードをプレイし、モンスターを討伐し、集めたモンスターカードを使って得点カードを入手。各得点カードには、必要なモンスターカードの種類や色や数があって、効率的にモンスターを討伐し、得点カードに変換していくのが勝利の秘訣。
 や、想像以上に良いゲームでしたね。ルールブックを読んだときは「うーん?」という感じが否めませんでしたが、一度、プレイしてみると、非常にすんなりと理解することが出来ました。わりと短時間で終えられるので、時間調整にも最適。良いゲームです。
 帰宅後、わりと重要なルールを説明し忘れていたことに気づきました。連続攻撃や二重攻撃というのですが「すべてのカードの上にマーカーが置かれてなくてはモンスターが討伐されたことにはならない」という基本ルールのうえに「ただし、同じモンスターを2度攻撃したり、2倍の数値で攻撃すれば、即座に討伐可能」というのがありました。いや、ほんとう、申し訳ありません。

名前 1回戦 2回戦
リッパー 36 46
りゅーか 35 38
秋山 30 27
芹沢 28 33

おわりに

 超重量系ボードゲーム『ル・アーブル』の充実感は凄まじいですね。
 今回は8時間ほど遊んだのですが、その内の約半分が『ル・アーブル』ですものね。3時間という長い時間、まったく時間を感じさせることなく、飽きさせることなく、ひとつの何かに集中させ続けるパワーって、実はすごい質量ですよね。素晴らしい作品ですので、機会がある方には、是非、プレイして頂きたい所存。
 と言う感じで、今日は8作プレイ、その内、初プレイは7作。前々からプレイしたいと思っていた『ロストシティ』が出来たのは嬉しいですし、それ以外のゲームも充分に良作の部類に入る、良い作品でした。
 さて、明日はラ管連ボドゲ部です。明日も遊ぶぞ!

おわりにその後

 お寿司とラーメンを食べて帰宅した秋山を待ち受けていたのは、人狼短期でした。
 11人で牛村編成の短期に荒ぶるバロサウルス村第1夜と、同じく11人でQ村編成の荒バロ村第2夜。第1夜は狩人希望が弾かれ狂人で死亡勝利、第2夜は狩人希望が通り2回GJ出して生存勝利
 さて、明日は第3夜か。明日も勝つぞ!

*1:イエサブ秋葉原店さん、いつもありがとうございます!

*2:考えてみれば、銀河系最強とは字面こそライトノベル的ではあるもの、意味合い的にはクトゥルー的要素を十二分に孕んでいますね。何しろ銀河系の最強です。