雲上四季

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

自宅ゲーム会20110321

 3連休の最終日は、さすがに自宅にいたいなあと思ったので、自宅でボードゲームをすることにしました。

バベル


 sleepdogさん遅刻とのことで、まつださんと「軽く2人向けゲームでもしますか」と所蔵ボドゲを並べたところ、まつださんが真っ先に目をつけたのがこれ。「お客さん、お目が高いですねー」なんて言いながらプレイ。
 2回目のプレイですが、前回よりも格段に面白かった印象です。『バトルライン』や『ロストシティ』を経てから『バベル』に至ると、格段に面白味が増すような印象ですね。前回は、なんとなく大味で、乱雑なゲームだなあという印象があったのですが、いやいや、手の苦しい序盤から、じょじょに豪快なぶん回しが出来るようになる終盤への落差もさることながら、意外に精巧なゲーム終了条件や、民族同士のバランスなど、なかなか上手く出来ていますよ。
 さすが「最高の2人用ゲーム」と謳われるだけあると再認識しました。『ル・アーブル』『アグリコラ』『ボーナンザ』『マンマミーア』等のローゼンバーグが好きなひとには、是非、一度プレイして頂きたいところ。

ダズル


『バベル』の後は、もう少し気軽に出来る2人向けということで、久々に『ダズル』を広げました。
 この手彫りの木製トークンや、きらきらしいカードは、何度見てもよく出来ていますよね。オサレボドゲとして、飾っておくのにも最適だなあと感じながら始めました。
 最初は首を傾げながらプレイしていたまつださんですが、僅か2ターン目にして「ああっ、相手のカードを持っているって、そういうことですか」と得心がいった風に手を叩いたりしていました。あまつさえ「緑が全然ないわー」とか、めちゃくちゃ嘘っぽいことを言い始めて「このひと流石じゃ」と内心、舌を巻いた次第。
 終盤は実にきつかったです。相手が何を持っているのかを真剣に計算しながら、1分近く最適解を探すべく考え込んだりしてしまいました。カードのポイントは、裏面にも記載されているというのが、また憎い演出ですね。
 最後は辛くも勝利できましたが、このゲームは上手いひととプレイした方が格段に面白いなあと感じました。

クメル


『ダズル』に引き続き、さらに短時間で出来る『クメル』を選択。
……の筈でしたが、意外に時間が掛かりました。読み合いに次ぐ、読み合いの連続で、お互いに一進一退でゲームがジリジリとしか進まないのです。どちらかがKnockをして、手札を公開した際、点数の合計が同じだった場合、Knockを宣言した方が敗北するというルールが、意外に曲者で、最後の方は、もう限界の限界で鍔迫り合いを続けているような苦しい感じでしたね。
 おかしいです。
 このゲームは1分で1戦できる、お気軽お手軽ゲーのはずなんですが……、どうして、こんなに苦しみを味わわなければならないのでしょうか。

ハラリ


 短時間で終わる2人向けゲームをあらかたプレイしてしまい『ウィングス・オブ・ウィッチーズ』でも提案しようかなと思ったのですが、なんとなく手元にあった『ハラリ』にしました。
 例の如く動物陣営と人間陣営と交換して、お互いに1回ずつプレイしました。写真は2回目の、秋山が動物でまつださんが人間の回。ご覧の通り、凄まじい得点量です。確か80点くらい獲得していました。本来、こんなに点差のつくゲームではないのですが、徹底的にタイル運にめぐまれ、もう天が秋山に勝利をさせるために操作したのだと言われても頷いてしまうくらい仕組まれていました。
 まあ、このデタラメなバランスも含めて、良いゲームですよね。

カタン・カンダミール


 sleepdogさんの到着まで、後1時間ほどあることが判明したので箱を開けることにしました。初プレイ。
 本作は『カタンの開拓者たち』のノベライズを読んだ作者が感銘を受けて、その小説をボードゲーム化したもの、その名も『カタン・カンダミール』*1カタン島に流れ着いたプレイヤが様々な冒険を経て、名声を得ていくという『カタン』とは、まったく異なるゲームです*2
 ソロプレイ色が強いという評判を耳にしていたので、恐る恐るプレイしてみたのですが、思っていたほどつまらなくはなかったかな、という感じ。もう少し言うと、意外に面白かったんじゃないのかしら、というところ。ある程度の適性は求められるかもしれませんが。
 ゲームとしては「何故、ボードゲームにしたし」と突っ込みたくなるほどRPG的でした。プレイヤはそれぞれ自分のステイタスボードを渡され、そこに自分のキャラを配置、経験値を稼ぎ、カリスマや腕力などのステータスを自分で上昇させ、アイテムを入手したら、自分でタイルをひっくり返したりして管理します。そう、通常、RPGにおいてCPUが全て処理してくれるところを、プレイヤ自身が処理しなければならないのです!
 往年のゲームブックを思い返しながら、まずは経験値を稼いだり、装備を入手するところからスタート。少しずつ村人のリクエストに答えながら「これ、RPGだったらお使いゲーだな」と思いながら、黙々とプレイ……しながらも、まつださんのステイタスボードを眺めたりして、なるべく競合しないようにキャラ作りをしようと励みました。
 いちはやく装備を充実させ、レベルも上げた秋山が、飛ぶ鳥を落とす勢いでミッションを成功させたり、村人のリクエストに答えていって10名声を獲得して勝利。期待値が低かったからかもしれませんが、存外に面白かったなあという印象。「自分のキャラを育てて強くする」のが好きなひとなら楽しめるだろうから、そういうひとが秋山含めて4人集まったら、またプレイしてみたいですね*3

クリッパーズ


 ようやくsleepdogさんが到着されたので、本日のメインのひとつ『クリッパーズ』です。初プレイ。
 このゲーム、マーカーが小指の先ほどの小ささで、くしゃみひとつで吹き飛ぶサイズなのです。そのため、絶対に家から持ち出したくないなあと思っていて、自宅でゲーム会を開催するときにしかプレイできないと思っていました。
 プレイヤは各国の貿易会社となり、自国マーカーの置かれた島々がより多くの貿易会社の航路に連なるように、航路を伸ばしていくゲームです。最初の内は3人とも「どうすればいいのか?」が見えなかったので、とりあえず初期マーカーが置かれているエリアに向かって、なんとなく進めていくことにしました。秋山の戦略としては「最初は金を稼ぐことを優先/中盤は他人の邪魔をする/終盤は少しでも得点を稼ぐ」という感じでプレイしていきました。けっこう露骨に邪魔できてしまうので恨まれやすいのが難ですね。個人的には、もう少しさりげなく邪魔できるゲームが好きです。
 最終的にはアメリカのマーカーとイギリスのマーカーを間違えて数えてしまったため*4、sleepdogさんに余計に点が入ってしまい、ざっくり30点ほど返してもらいましたが、それでも惜敗を喫しました。次回はもう少し効率的に動けそうなので、またプレイしてみたいですが、いかんせんマーカーが小さすぎるので、失くしそうで怖くてプレイ出来ませんよ、これじゃあ。むしろ自宅でも不安なので、他のチップやマーカーで代用したいですね。
 ちなみに『チケットトゥライド』の元となった『サンタフェ』のリメイクということで、ある程度『チケットトゥライド』と近しいのかなとプレイ前は思っていましたが、たしかに最終的な盤面は似ているかもしれませんが、プレイ感は、まったく異なりました。全情報が完全公開なので、アブストラクトですし。マーカーが小さすぎるのと、航路の視認性が低いのが難点ですが、『チケットトゥライド』より好きかもしれません。いえ、プレイしたことがあるのは『東京乗車券』と『日本乗車券』だけで『チケットトゥライド』は未プレイなのですが……。

ビール侯爵


 そして本日のもうひとつのメイン『ビール侯爵』です。いやあ、これやってみたかったんですよ! ビールという秋山が、この銀河で最も愛している要素のひとつをモチーフにしているだけでなく、フリーゼのデッキ構築というのが興味津々でした! 初プレイ。
 このゲーム、極めてしまった! とか言い出すと、歴戦のフリーゼマニアに殺されるかもしれませんが、驚くほど完璧にゲームを制してしまいました。最初の内は、淡々と麦を収穫できるエリアを増やし、それから市場を建ててからは、完全に秋山の独壇場でした。毎ターン、最も換金率の良い場所を探して、そこに市場で調整した全資源を投入、大量に金を獲得し、さらに資源を得られる箇所を増やす……。こうして、1ターンに40金ほど獲得してからは、後は淡々と毎ターン2回ずつ建て続けるだけのかんたんなお仕事でした。
 しかし、変則的なデッキ構築でしたね。中盤で「どこを構築するのか」に気づき、埋めていきましたが、なるほど面白いプレイ感でした。存外にプレイ時間が短かったので、もっともっとプレイしたいですね。

トゥ・メニー・クックス


 トリックテイキング大好きなまつださんのために、持ち出してみました。2回目のプレイ。
 前回はルール勉強のために2人プレイでしたから、けっこうガチな感じでしたが、やはりこの手のゲームは3人以上で遊んだ方が面白いですね。sleepdogさんに、けっこう気に入って頂いた様子で、1回プレイし終えた後、即座に「もう1回」と乞われ、もう続けてプレイしました。残念ながら、1回目は惨敗、2回目は惜敗。もしかしたら、トリックテイキングは苦手なのかもしれません……。

ペンギンパーティ


 散々、頭を使ったので、気軽に出来るのをやりましょうかということで。
 もはや数えきれないほどプレイしていますが、何度、プレイしても面白いですね。1分でインストが完了し、誰でもすぐに楽しめる定番中の定番、傑作中の傑作です。

ゲシェンク


 ゲシェンク大好きまつださんが袋から取り出したのは、なんとフランス版ゲシェンクでした!
 すごい!!
 と、思いましたが、このゲーム、カードには数字しか記載されてなく、言語依存率0%なので、フランス版であろうと、まったく稀少価値を感じ得ません。しかし、まつださんのゲシェンクへの愛を、まざまざと見せつけられた気がしました。大暴走した秋山とsleepdogさんが、凄まじい勢いで失点し、点数計算が面倒になるほどでした。にはは。

おわりに

 今日は10作プレイ、内3作が初プレイでした。
 特に箱が巨大な『カタン・カンダミール』と『クリッパーズ』がプレイできたのは収穫でしたね。どちらも、そこそこ面白くて良かったです。後『ビール侯爵』も楽しかったです。これは、何度かラ管連ボドゲオフで見たことがあるので、機会があれば、またプレイしたいですね。

*1:カンダミールというのは小説の主人公の名前であるらしいです。

*2:一応、交渉や2:1貿易、六角形のタイルなど『カタン』の面影があるにはありますが……。

*3:果たして、そんな日が来るのであろうか

*4:だって、各マーカーの直径は5ミリくらいなんですよ