雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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自宅ゲーム会20110402

 人狼オフの後、リッパーさんとうちで遊びませんかという話をしていたら、レトスさんとさだまちこさん*1もいらっしゃることになり、気がついたらINNさんもいらっしゃることになっていました。というわけで、久々に自宅に5人も集まりました。

レース・フォー・ザ・ギャラクシー


 RftGAIという時間泥棒をご存知でしょうか。この地球が存在する銀河系とは異なる銀河系にある時間貯蓄銀行から派遣された悪魔のような存在で、その魔の手に掛かってしまったが最後、時間という時間が搾り尽くされてRftG廃人に成り果ててしまいます。
 そんな廃人になりかかっている秋山と、だいぶ廃人になった後のINNさんの前に、リッパーさんが気軽にぽんと取り出したのが『レース・フォー・ザ・ギャラクシー』でした。前回のラ管連ボドゲオフ以来ですので、リアルでのプレイは2回目です。
 計3回プレイしたのですが、やはりリアルでのプレイは格段ですね。対AIのときは、自分の手札だけを見て、淡々とプレイしますが、対人戦では、他のひとの場札を見たり、出しそうなカードを考えたり、いろいろと面白味があります。
 最終的な結果は以下の通り。回数を追うごとに上達していく自分が分かって楽しかったです。手加減頂いたリッパーさんとINNさんに感謝。

名前 1回戦 2回戦 3回戦
INN 52 45 31
リッパー 47 43 44
秋山 16 25 37

もっとホイップを!


 ケーキの最も公平な配分方法とは何か? それは切り分けた人間が最後に取ることである。
『RftG』に続いてリッパーさん持参のタイルゲーム。初プレイ。
 ここから、まちこさんが加わって4人でプレイしたのですが、これは中々に面白かったです。タイルを円形に配置してから、スタートプレイヤが何分割かするのですが、好きなカットを獲得できるのは、スタートプレイヤの次手番のひとからで、スタートプレイヤが獲得できるのは最後なのです。そのため、スタートプレイヤは、誰がどのカットを取るか考えながら、ときに大胆に、ときに繊細に切り分ける必要があります。というゲーム。
 ワンプレイが短いのに、内容が濃いという、実に素晴らしいゲーム。レトスさんが合流されたので、さっくり次のゲームに行ってしまいましたが、もうワンプレイやっても良かったなあと後悔。

名前 結果
INN 39
リッパー 34
秋山 38
まちこ 32

ユニオンパシフィック


 アラン・ムーン作。『チケット・トゥ・ライド』と同じく鉄道を題材としたボードゲームコンポーネントも似ていることから、同じようなプレイ感かと思いきや、まさかの株ゲーでした。初プレイ。
 プレイヤはどの鉄道も自由に伸ばすことができ、10種類の株券も場に出ている限り、自由に入手することができます。ただし、株券は購入するだけは効力を発揮せず、1手番消費し、場札にプレイすることで初めて株主としての権利を得ます。ランダムにやってくる決算時期のときまでに筆頭株主あるいは、次席になっていなければ、どんなに鉄道を伸ばしていても、利益を得られないという、中々に凝ったゲームです。
 非常に面白いは面白かったのですが、どうにも苦手な部類ですね。「筆頭株主と次席だけが利益を得られる」という特徴を持ったゲームでは『アクワイア』という有名なのがあるのですが、実は、あれもちょっと苦手です。どうも、他のプレイヤと協調するというのが、苦手なのですよね。順位が見えていれば、例えば3 位と4位とでタッグを組んで1位を攻撃できますが、このゲームではお金が秘匿情報なので、しっかりカウンティングしないと誰が1位か判断できず、それを始めると、株ゲーではなく、記憶ゲーになってしまいそうで、どうなのかしらと悩む次第。
 もう少し説明すると、例えば『カタン』の場合、あれは誰が1位か明確です。そのため「あそこに道を伸ばされたらロンゲストロードが奪われて、即座にゲームが終了してしまう。だから、不利な条件ではあるが、次手番のプレイヤに木材と煉瓦を託す」そういうプレイが〈あり〉になるのです。しかし『ユニオンパシフィック』では、順位が不明瞭なので、そもそも誰と組むべきかも分からず、迷走してしまいました。
 今回の場合では、リッパーさんがだいぶ株券を溜め込んでいて、第1決算から第3決算までの獲得金額は少なそうだけれど、爆発力を秘めているというのが見えていました。レトスさんは、どちらかというと利益幅の少ない、短い路線をキープしているなあと感じていて、INNさんとまちこさんが上位かなあと漠然と思っていました。そこで、ふたりを撹乱するようなプレイがいいのかなと思いつつ、いや、でも自分の利益も確保しながら、だけれどリッパーさんも伏兵を隠し持っていそうだから、牽制しないとまずいのかも、うーむ、わ☆か☆ら☆ん! と、結局、場をかき乱すようなプレイに終始してしまいました。
 もうちょっと落ち着いて見極めないと駄目ですね。後、ユニオンパシフィックの株は、有利なのかどうか、今ひとつ、分かりませんね。リッパーさんが6枚抑え、秋山が5枚、まちこさんが4枚、残りをINNさんとレトスさんという感じでしたが、結局、ユニオンパシフィックを抑えるのに手数を消費した分、それ以外の株が買えなかったわけですし。一定の利益はあるので、リスク回避にはなるかもしれませんが、爆発力のあるプレイヤには届かない感じです。

なまえ 結果
まちこ 102
INN 98
秋山 87
レトス 86
リッパー 79

王冠と剣


 続いては少し前にルールを読んでいたけれど、プレイしたことがなかった『王冠と剣』。ほぼルールを読むようにインストしました。初プレイ。
 インスト含めプレイ時間は2時間半と言ったところですかね。時間は掛かりましたが、手番に悩むことは少ないので、ただ時間が掛かるだけのゲームといった印象です。或いは、不慣れ故に時間を要しただけで、さくさくプレイすれば1時間くらいでさっくり終わるのかもしれません。1時間で終わらせられるならば、まあ、良ゲー、かなあ……。
 ゲームはプレイヤそれぞれが領主となり、自分の領土を広げながら、都市や要塞や大聖堂を建築していくゲームです。最初に都市と要塞を建築したプレイヤが王となり、以後、王は徴税することで、ターン毎に勝利点を獲得することができ、他のプレイヤは反乱を起こすことで、それに成功すれば、自らが王の座に着くことができます。
 勝ち筋が複数あるのは良いですね。秋山は徴税時の利益を大きくするために要塞プレイを心掛けたのですが、結局、ほとんど反乱を成功させることが出来ず、また成功させても、次手番が来る前に、また反乱を起こされたりして、駄目駄目でした。他の方の戦略としては、リッパーさんは大聖堂プレイ、INNさんとレトスさんは領土プレイ、まちこさんは都市プレイをやっていたかなあ、という印象。大聖堂を3つも建設したうえに、他のひとが反乱を起こした際に、必ず勝ち馬に乗っていた、まるで中世ヨーロッパの傭兵のような動きをしていたリッパーさんが圧倒的でした……。

名前 結果
リッパー 78
まちこ 65
INN 59
レトス 47
秋山 45

ネオス


 まちこさんが来ることになった時点で、多分、プレイすることになるだろうなあと思っていたら、案の定、プレイすることになりました。いや、いいんですよ、いいんですよ。
 うっかり5人でプレイしてしまいましたが、プレイ人数は4人まででしたね。中盤、山札が足りなくなってしまい「山札が切れたらカードの補充はできない、ラウンド自体は12回行なう」というヴァリアントでプレイしました。
 結果は下記の通り。手札の補充が出来ないなか、30以上まで点数を伸ばしたリッパーさんのカード回しは上手いなあと感じた次第。

名前 結果
リッパー 32
INN 29
秋山 29
まちこ 19
レトス 18

夕食

 本日は、これにて解散というわけで、駅前のいつもの飲み屋へ、ここでさとるさんと合流。
 いつもの飲み屋は、いつもの通り、意味不明なくらいに安くて「げげっ! 味噌汁が10倍も値上がりして、10円になってるぞ!」「とりあえず、この紙に書いてあるやつ、上から下まで1つずつ」「足りないなら、もう2皿、追加すればいいじゃないの」「ウニは1人1皿でいいんじゃないですか?」みたいな会話が飛び交いました。
 さとるさん、まちこさん、INNさんの3人は恐ろしい勢いで日本酒を飲んでいましたが、それでも会計したら「安ッ!」という感じでした。

ハゲタカのえじき


 駅前で解散したはずが、気がついたらレトスさんと2人で帰宅していて「おや?」と思っていたら、顔が真っ赤な3人組が、つまみとソーダが詰まったコンビニ袋を持って、来襲してきました。
……、…………ま、まあ、そんな感じで、酔っ払いでもプレイできるゲームとして『ハゲタカのえじき』です。
 これは盛り上がりましたね。INNさんは同調能力でもあるのか、2回に1回かは、レトスさんや、秋山と被ったりしていました。後、レトスさんは、何故か、まったくカードを入手できず、0点で終わっていたりして笑いました。
 計2回やったのですが、自由奔放かつ縦横無尽にプレイした、まちこさんが何故か大勝して、終始、落ち着いていたINNさんまで「釈然としない」と首を傾げる始末。次のゲームでも、秋山1位、まちこさん2位で、しみじみとふしぎなゲームだなあと感じ入りました。

マンマミーア


 飲みゲー第2弾! と言うわけで『マンマミーア』です。
 INNさんは記憶ゲーと主張されていましたが、いやいや、これは不測の事態とまさかの逆転が楽しい度胸ゲーですよ。今回も驚きの連続で楽しかったです。きっと完成すると思われた15+のレシピが、僅かに1枚足りずに完成せず、誰もが完成すると思っていたので、その後、レシピカードが投入されておらず、入れ食い状態であったにも関わらず、閑散としていたり。
 最終的には1ラウンド目に、4枚のピザを完成させていた秋山が、最後まで首位をキープし、2位はまちこさんでした。そして、首を傾げる一同。強いひとはきっと理由なく強いのでしょう。

ゲシェンク


 個人的に酒が抜けてきたので、そろそろ少し頭を使っても良かろうと『ゲシェンク』……に、したのですが、ちょっと早すぎたかもしれません。
 大荒れに荒れ、まるで嵐のようなゲームでした。最後の方は、れとすちゃんかわいいよれとすちゃん、みたいな感じでした。

ペンギンパーティ


 1分でインストが出来ます! と、豪語してみたら「じゃあ、時間を計ろうか?」と言われ、ずいぶんと早口で喋ってしまいました。反省。
 と言うわけで、雲上四季での登場回数が、恐らく最も高いであろう『ペンギンパーティ』です。久々の5人プレイだったので、カードが1枚だけゲームから除外され、それがいい具合にゲーム性を高めてくれました。『トール』でも思うのですが、全カードを使うとかつかつになるので、数枚ほど抜かれていた方が面白いですね。
 わりと上手く立ちまわることができ、2回も手札に空にできて、失点0でゲーム終了。いえーい。

ハイソサエティ


 5人で遊べるゲームって、他に何があったかしら? と思いながら箱を見比べていって、最初に目がついたので選択。わりと久々の『ハイソサエティ』。
 これは、慣れているひととプレイするより、初めての方とプレイした方が面白いと思います。高得点のカードや2倍のカードに、容赦なく40$以上が出され、それで競り合ってしまうのですから楽しいです。慣れているひと同士だと、誰がいちばんお金を使っているか、冷静にカウンティングしながら戦ってしまうのですが、不慣れ同士だと、わりと「竸っているのが楽しい」状態になり、ばんばんお金が出されるので、その内、いちばんお金を持っていないひとが分からなくなり、自分も勝負に出ないとまずくなるという事態がとても楽しいです。
 計3回プレイして、秋山は最初の1回だけ1位、残りの2回は、まちこさん1位でした。

大道芸人


 だんだんインストが面倒になってきたので、シンプルなのをやろうと思って『大道芸人』。このタイミングで、さとるさんが離脱して、以後4人でした。
 このゲームをプレイする度に思うのですが、どうにも戦略の見えないゲームです。基本的にストックから点数を獲得するか、他プレイヤから点数を奪うかの二択なので、荒稼ぎしていると、すぐに他に目をつけられて、せっかく稼いだ得点を持って行かれてしまいます。そのため、ほぼ全員が同得点で進んでいくことになるのです。今回も、まさにそんな感じで、全員が1点差くらいで、残り得点タイルが5枚ほどになって、きりきりとし始めました。
 今回は上手い具合にラストスパートを決めることができて1位でした。

藪の中


 4人になったので、ずっと出番を待っていた『藪の中』です。
 飲みゲーであることを再認識。これ、冷静な判断力が残っている状態でプレイすると、単純に確率を計算して、最適解を導きだす「だけ」のゲームになってしまいますね。それはそれで楽しくはあるのですが、頭の体操をしているだけで、ちょっとゲーム性に欠けるような気がしました。
『ストレイシーフ』と同じく、このデザイナのゲームは、プレイヤの姿勢次第で、面白くなったり、そうでなくなったりしますね。ふしぎです。

サギ師


『藪の中』がなんとなく不完全燃焼だったので、正真正銘のブラフ物をやりたい! と思いましたが『ブラフ』は持っていないので、代替品として『サギ師』です。
 ルールを説明すると、俄然、INNさんが盛り上がり、いきなり数の高いカードを捨て始め、プレッシャを掛け始めます。学生時代は、かなり『ブラフ』をやりこんだ様子で、期待値を計算しては、どんどん嫌らしい数字を投げかけてくるので、INNさんの隣は、きっついわぁ〜と下家の秋山としては、泣きたい気分でした。
『ブラフ』と比較すると、最後まで、全プレイヤが同じ情報を持って戦い合うので、不平等感が生まれず、良いゲームですね。

おわりに

 計13作、初プレイは3作。
 文字通り、遊び倒した1日でしたね。さすがに疲れて、翌日に行こうかどうか迷っていた、まんまるさんの旗揚げゲーム会は断念しました。しかし、夜通しボドゲを遊び続けるのは最高に楽しいですね。誰か温泉オフを企画してくれないかしら……。

*1:長いので今日から、まちこさんと呼ぶことにします!