雲上四季

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

5月の読書メーター

読んだ本の数:20冊
読んだページ数:5342ページ

未来日記 (12) (角川コミックス・エース 129-19)未来日記 (12) (角川コミックス・エース 129-19)
完結してしまった。最初はバトロワ時々ヤンデレが面白かったけれど、途中からは能力のインフレが酷く惰性になってしまったけれど、それでも最後まで読み続けて良かった。特に中盤からの盛り上がりは凄まじかった。未来が書き変わっていく場面、未来日記計画それ自体が中止になってしまう場面、ユッキーがムルムルを伴って還ってくる場面。そして、由乃がトンカチを振るう場面! 色々あったけれど、良い漫画だった。……それにしても、雨流みねねは作者に愛され過ぎ。そして、秋瀬或が空気……。
読了日:05月02日 著者:えすの サカエ
石黒正数短編集 2 (リュウコミックス)石黒正数短編集 2 (リュウコミックス)
これは、面白くないときの石黒正数。いつものようにSF分はあるし、女の子はかわいいし、おっさんはおっさんだし、微妙な笑いに満ち溢れているし、面白いは面白いのだけれど、巻末の『ネムルバカ』や『響子と父さん』の宣伝を見た瞬間に「今回は、今ひとつだったなあ」と思ってしまった。やっぱり、単発ものより、同じ世界観、同じ登場人物で、淡々と重ねてくるような笑いの方が好きだなあ。
読了日:05月02日 著者:石黒 正数
思春期なアダム5 アウトサイド・ドア (あとみっく文庫)思春期なアダム5 アウトサイド・ドア (あとみっく文庫)
サブタイトルを見た瞬間から「屋外ですね、分かります」と思っていたら、そのまんまド直球な内容でした。しかし、今までいちばん面白かったかもしれない。前回が第一部完的な内容だったので、今回は物語的には、繋ぎというか新キャラ&新敵登場みたいな巻だったのですが、いやはや最高に面白かったです。こんなにキャンプや風呂シーンを面白く書ける作家も珍しいのでは。それにしても「女湯にて」における、九里空沙耶は、マジ病気……(もっとやれ)。
読了日:05月02日 著者:さかき傘
それがるうるの支配魔術Game1:ルールズ・ルール (角川スニーカー文庫)それがるうるの支配魔術Game1:ルールズ・ルール (角川スニーカー文庫)
ボドゲ好きの土屋つかさの新刊という理由で読んでみたけれど、やっぱり相性は微妙。キャラは『放課後の魔術師』の方が好きだけれど、仕掛けはこっちの方が好みかな。このせかいの理が魔術師によって書き換えられており、主人公だけが、そこに違和感を覚えることができて、指摘することで打ち破れるという設定は魅力だけれど、ちょっと見破るにはヒントが少なすぎるような。ミステリ度を高めるなら、もう少しヒントが欲しいし、ライトノベル度を高めるのであれば、もっと大げさでもいい気がする。
読了日:05月02日 著者:土屋 つかさ
電撃4コマコレクション 放課後プレイ3 (電撃コミックスEX)電撃4コマコレクション 放課後プレイ3 (電撃コミックスEX)
部長の初登場って2巻だったかしら。そのときは実に高圧的でサディスティックなひとだなあと思っていたけれど、意外に正義漢が強く、乙女で、純情だった。しかし、それにしてもゲーム部分も恋愛部分も記憶に残らなかった。下手に物語に手を伸ばしているのがあれなのかなあ。もっと、延々とゲーム話だけしてくれる方が楽しいけれど、さすがにネタが厳しいのかもしれない。
読了日:05月02日 著者:黒咲 練導
ぱら☆いぞ? (WANI MAGAZINE COMICS SPECIAL)ぱら☆いぞ? (WANI MAGAZINE COMICS SPECIAL)
これは、凄まじいものを読んでしまった。もう完璧に下ネタである。道満晴明の作品は妙にSFで、妙にえちく、妙に女の子が可愛いのが好きだったのだけれど、ここまで直球なド下ネタを、延々と(ほんとうに)続けられると、さすがに食べ飽きる。と思っていたら、最後の最後で卒業してしまって、思わずほろりと別に来なかった。
読了日:05月03日 著者:道満 晴明
謎解きはディナーのあとで謎解きはディナーのあとで
本屋大賞にノミネートされそうと思って買って積んでいたのを、1位に輝いて、ようやく読んだ。お嬢様然としていない令嬢刑事と毒舌執事というコンビが、良い味を出しているだけの短編かと思いきや、個々の作品も完成度が高く、けして悪い作品ではないなと思った次第。相変わらずの、くだらないギャグと野球も健在で、従来のファンも楽しめるし、新規のファンも楽しめるし、実に良い小説。しかし、ほんとうに読みたいのは長編である。
読了日:05月07日 著者:東川 篤哉
Re(アールイー):  バカは世界を救えるか? (富士見ファンタジア文庫)Re(アールイー): バカは世界を救えるか? (富士見ファンタジア文庫)
iPhoneアプリBookWalkerで読みました。以前、INNさんが3巻の感想を書かれていて、面白そうだなあと興味を持っていたら、ちょうど富士見ファンタジア文庫1巻半額キャンペーンをやっていたので、これを機会にと読んでみたのだけれど、激烈に面白かった。主人公が使い勝手の悪い能力を駆使して、強い敵を倒すというのは全中二を甘くくすぐる魅力的な設定なわけですが、この作品では、さらにアンチテーゼという魅力的な設定も付加されていて盛り上がることこのうえなし。最高に面白かったので、2巻も読む。
読了日:05月08日 著者:柳実 冬貴
Re(アールイー):2  バカは世界を救えるか? (富士見ファンタジア文庫)Re(アールイー):2 バカは世界を救えるか? (富士見ファンタジア文庫)
iPhoneアプリBookWalkerで読みました。1巻が面白かったので、即座に2巻も購入したのだけれど、ラブコメ分が大幅に増量していて、ハーレム物がそんなに好きでない身としては、ちょっと辟易。せっかくの学園祭も、それほど機能していなかったし。しかし、後半のバトルには大いに満足。あらゆる能力を使いこなす贋作工房の使い手・能力泥棒と、劣化コピーしかできない付け焼刃の激突には、思わず手に汗握る、全中二歓喜の展開でした。個人的には、もう少し個々の能力を細かく描いて貰いたかったかなあ。3巻も近いうちに読みます。
読了日:05月10日 著者:柳実 冬貴
ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)
古書を題材に日常の謎を展開した短篇集。名探偵の篠川さんの推理力は卓越していて、どう考えても充分でない証拠から、凄まじい眼力で以て真相を言い当ててしまう。それどころか、犯人を自白や絶望に至らしめるほど操りの手腕にも長けていて、その人並み外れた推理力からなのか、人間不信に陥ってしまっているほど。どちらかというと、素敵な世界観で、懐かしきミステリを再現したような趣き。良い本なので、是非、2巻も出してもらいたい。
読了日:05月15日 著者:三上 延
Re(アールイー):3  バカは世界を救えるか? (富士見ファンタジア文庫)Re(アールイー):3 バカは世界を救えるか? (富士見ファンタジア文庫)
iPhoneアプリで読了。自分以外の全員が記憶を失っている夢のような夢のせかい。──という、実に好みのスタートから、能力泥棒との共闘。贋作と付け焼刃が共に戦うことは、以前にネタバレを読んで知っていたけれど、それでも盛上ざるを得ない展開。そして明かされる「2週目」という事実。そう言えば、1巻でも、天使がそれっぽいことを言っていたなあと思いながら、4巻への期待が膨らんで仕方がない。早く電子書籍化されないかしら。
読了日:05月15日 著者:柳実 冬貴
花物語 (講談社BOX)花物語 (講談社BOX)
爽快の一言に尽きる。神原駿河の語りは、存外に落ち着いていて、むしろツッコミに切れがない分、スピードに欠けるような気がしたけれど、この展開と結末は素直に良かったと思う。きっと、阿良々木暦が絶対的過ぎたのだろう、先輩を失って独りになった後輩の頑張り物語として、これ以上はないように思えた。そして、阿良々木暦の先輩っぷりが凄まじい。一年しか違わないというのに、彼の自信は何処から出てくるのだろうか。だが、そこがいい。たった一年だろうが、絶対の自信を以て後輩に接する、それが先輩の役割であり役目だ。良い作品だった。
読了日:05月16日 著者:西尾 維新
学校で教えてくれない「分かりやすい説明」のルール (光文社新書)学校で教えてくれない「分かりやすい説明」のルール (光文社新書)
てにをはから文章の論理構造まで。とことん、分かりやすさを追求して、どうすれば分かりやすくなるかを、技術的に突き詰めた一冊。「今」自分が分かりやすい存在になりたいと思うひとに向いているかもしれない。けれど、そういう意識を持っているひとは、自ら分かりやすくなろうと努力していて、その努力こそが全てのルールを凌駕するので、やっぱり、あんまり意味はないかもしれない。どちらかというと「もしかしたら、自分は分かりにくい言葉遣いをしてるのかも?」という気づきを与えてくれるような一冊かな。
読了日:05月18日 著者:木暮太一
うちの妻ってどうでしょう?(3)ーアクションコミックスうちの妻ってどうでしょう?(3)ーアクションコミックス
いやあ、面白いなあ。2巻ってちょっと安定しすぎて惰性感が生まれたけれど、3巻は、なぜか面白くて面白くて読み進めるのを止めることができなかった。この夫婦の距離感が好き。
読了日:05月21日 著者:福満 しげゆき
武侠三風剣 (徳間文庫)武侠三風剣 (徳間文庫)
総合的には凡庸。出だしは「いかにも」な武侠を、ライトな語り口で仕上げていて悪くないかもと思ったけれど、物語の閉じ方に難がある。変に現実世界に繋げてしまったところや、読者の想像に任せ過ぎるように放り投げだしてしまうところや。タイトルの意味も、いまひとつ不明かな。色々と不完全燃焼で不満。
読了日:05月21日 著者:嬉野秋彦
敏腕編集!インコさん (リュウコミックス)敏腕編集!インコさん (リュウコミックス)
ふはははは、まったく笑えないけれど、笑えるふしぎなギャグ漫画。終盤に向かうにつれて、妹がどんどん格好良くなってくるふしぎ。「お前の漫画よりも…倉沢新也の漫画よりも…誰の漫画よりも…オレの漫画のほうが面白いからだ」には、ゾクッと来た。
読了日:05月28日 著者:見ル野 栄司
小説家の作り方 (メディアワークス文庫)小説家の作り方 (メディアワークス文庫)
いちばんショックを受けたのは、237ページの「この世でいちばん面白い小説」を読んだ人間たちの末路が描かれているシーン。これは、野崎まどデビュー作の『アムリタ』を、そっくりそのままひっくり返したような小説ではないのかしらと思ったり。真相というか、結末は『舞面真面』より森博嗣的で、どんどん詩的SFの方向に向かっている。
読了日:05月28日 著者:野崎 まど
STEINS;GATE─シュタインズゲート─  円環連鎖のウロボロス(1) (富士見ドラゴン・ブック)STEINS;GATE─シュタインズゲート─ 円環連鎖のウロボロス(1) (富士見ドラゴン・ブック)
アニメ版でDメール成功の下りまで読んで、次週を待ち切れずに小説版を購入。アニメから入ったためか、全登場人物の科白が、脳内で再生され、読むのに時間が掛かって難儀したけれど、その分、楽しい時間を過ごせたような気がする。そして、その分、1巻ラストの場面は衝撃的で、涙を禁じ得なかった。あとがきを読む限り、どうやらゲーム版とは違う展開を追うらしく、これは、もう小説版を読み終えたらゲームも購入せざるを得ないであろう。エル・プサイ・コングルゥ──。
読了日:05月30日 著者:海羽 超史郎
柳生十兵衛秘剣考 (創元推理文庫)柳生十兵衛秘剣考 (創元推理文庫)
男装の女剣士・毛利玄達を語り手に、柳生十兵衛を探偵役に据えた異色の時代ミステリ連作短編。「水鏡」や「八寸ののべがね」といった、伝承に残る秘剣を解き明かしながら、事件を論理的に解き明かしていくさまが良い。特に第2編「深甚流“水鏡”」などは、遠隔殺人&足跡のない殺人を取り扱っているのだが、その秘剣が編み出された理由といい真相といい、実に素晴らしい、傑作である。また、玄達と十兵衛のコンビも、とても素敵。特に玄達のツンデレっぷりは、もう見ていてニヤニヤが止まらないほど。
読了日:05月30日 著者:高井 忍
STEINS;GATE‐シュタインズゲート‐  円環連鎖のウロボロス(2) (富士見ドラゴン・ブック)STEINS;GATE‐シュタインズゲート‐ 円環連鎖のウロボロス(2) (富士見ドラゴン・ブック)
大傑作であろう。時を超えて抱き合う親子、「失敗した」、橋田鈴の遺した物、バレル・タイター、ファーストキス、ムービーメール、そして結末。いったい、何度泣かされたら気が済むのだと憤りたくなるくらい感動的だった。ハッピーエンド至上主義者として、最後の、全員が笑顔の見開きも実に素晴らしかった。実に素晴らしかったけれど、ゲーム版はどうなのだろうか。この世界観を、鳳凰院凶真を、もっと深く味わうためにゲームにも触れてみたい。エル・プサイ・コンガリィ。
読了日:05月31日 著者:海羽 超史郎

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