■そう言えば、はてなダイアリープラスに申し込んだのでした。元々、有料版に入っていたのですが、気がついたら切れていて、それで、もう一度、有料版に入ろうと思ったら、既に有料版のサービスは終了済みだった様子で、仕方なくプラスに加入しました。
■この手の有料サービスは、全ユーザの内、5%が課金してくれれば全体がペイするようにバランスが取られているらしいですね。はてなのバランスがどこに設定されているかは知りませんけれど。
■そして、アフィリエイトで年間3000円ほどお小遣いが貰えれば、プラマイゼロになったりします。お金というものが、巡り巡るものであることの証左ですな*1。
■一週間半ぶりにビールを飲んだせいか、脈絡がないですね。ふむ。
■三津田信三『密室の如き籠るもの』読了。「首切の如き裂くもの」「迷家の如き動くもの」「隙魔の如き覗くもの」という3編の短編と「密室の如き籠るもの」という中編からなる中短編集でした。タイトルからも分かる通り、最後の最後まで怪奇幻想なのか本格ミステリなのか判断のつかない刀城言耶シリーズです。表題作にして、本書の半分ほどの分量を誇る「密室の如き籠るもの」が、やや期待値に届かなかったので、ネットの感想を見て回ったら、比較的「密室の如き籠るもの」と「首切の如き裂くもの」の人気が高くて驚きました。個人的には「隙魔の如き覗くもの」が、いちばん面白かったんですけどねー。
■「隙魔の如き覗くもの」の何が面白いかって、その不可解性ですね。前述の通り、刀城言耶シリーズは、最後の最後まで怪奇幻想なのか本格ミステリなのか分からないというのが特色のシリーズで、過去の作品には、ほんとに「これは妖怪の仕業だったのだ……」みたいな結末もあって、逆にビックリという良いシリーズなのです。そんなわけで、読者としては「妖怪の仕業なのか? それとも人間の仕業なのか?」という思いを抱きつつ読み進めるわけですが、いちばんしっくり来たのが「隙魔の如き覗くもの」でした。何しろ、作中に発生する事象は、もうとても人間のなせる技ではなく「今度こそ妖怪だろう!」と思っていたら、仰天のトリックで……と、まあ、後は読んでください。そういう意味では「密室の如き籠るもの」も嫌いではないのですが。うーん「告理の如き騙るもの」みたいなタイトルだったら、受け入れられたのかも*2。
■まあ、でも、久々の三津田信三、堪能しました。それに文庫化される前に、ノベルス版で読めて良かったです。
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