雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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最高に面白かったボードゲームを10作にまとめた

 先日「面白いボードゲーム百選(2012年版)」というエントリを書きましたが、そこからさらに間違いなく最高に面白かった10作を厳選しました。この10作こそ、2012年に秋山が遊んだ210作の中で、真に面白かった10作であり、絶対に外すことの出来ない10作であり、この10作を振り返れば一年を振り返ることができると断言しても、けして過言ではない究極の10作です。
 なんか自分でハードルを上げた感がありますが、しなちくさんがやっていた「2012年 しなちく年間ゲーム大賞発表!」に倣って、雲上四季年間ゲーム大賞と題して紹介させてください*1

雲上四季年間ゲーム大賞について

 秋山が1年間に遊んだゲームの中から、個人的に面白かったものを独自に発表するだけですので、特に権威はありません。まあ、お遊びです。ちなみに条件は2012年に遊んだものなので、2011年以前の作品も余裕で含まれます。
 部門としては、下記5部門があります。
・雲上四季年間ゲーム大賞
・雲上四季エキスパートゲーム大賞
・雲上四季推理ゲーム大賞
・雲上四季カードゲーム大賞
・雲上四季ファミリーゲーム大賞
 それぞれに大賞受賞作と次点の作品を用意してみました。

雲上四季年間ゲーム大賞:惨劇RoopeR


 栄えある大賞はBakaFire Partyさんによるボードゲーム『惨劇RoopeR』に贈りたいと思います。
『惨劇RoopeR』は『ひぐらしのなく頃に』や『魔法少女まどか☆マギカ』といった作品に見られる「ループ」という要素をボードゲームに落とし込んだ意欲作です。ゲーム内で用いられているメカニズムは、他のゲームには見られない斬新なもので、その目新しさも相まって、プレイ時間180〜240分という重量級ゲームであるにも関わらず、多くのファンを生み出しました。このゲームだけを遊ぼうというゲーム会も何度か開催され、まさに2012年を代表したゲームと言えるでしょう。秋山も数えきれないほど遊びました。



 次点はI was gameさんの『ヴォーパルス』
 カードに描かれているイラストと効果から、様々なストーリィを思い浮かべることができる傑作です。遊ぶ度に新しい発見もあり、どこまで勝利点を伸ばすことが出来るのか実験したりもしました。

雲上四季エキスパートゲーム大賞:キングダムビルダー


 エキスパートゲーム大賞は『ドミニオン』のデザイナでもあるヴァッカリーノの『キングダムビルダー』に贈ります。
 今ひとつ評価の低い作品ではありますが、ボードとカードの組み合わせによって異なる展開を追うためリプレイ欲求が高いことに加え、必ずしも運の要素が高いわけではない、という点が非常に魅力です。



 次点はローゼンベルグの収穫三部作の最後を飾る『洛陽の門にて』に贈ります。
 ワーカープレイスメントでないことに加え、プレイ感がもやっとしているためか、少々、人気は低いように感じています。実際、秋山も1年近く積んでいました。ですが、一度、遊んでみてドップリはまってしまいました。一時期は集中的に遊んだのですが「評判が悪いわりに面白い」と言ってもらえることも多く、良い作品だと思います。

雲上四季推理ゲーム大賞:ブラックウィーン


 脳が痺れるほどの計算力を求められる推理ゲームの魅力を教えてくれた『ブラックウィーン』に贈ります。
 かなりのプレミヤ価格がついており、安くて7000円、高ければ1万円以上でやりとりされるのですが、コンポーネントもルールもシンプルです。にも関わらず、その難度は極めて高く、他のプレイヤと純粋に論理力だけを競い合うのはギリギリします。



 次点はクニツィアの『古代ローマの新しいゲーム』より「カテリーナの陰謀」です。
『ブラックウィーン』よりも、さらにルールをシンプルにして、カードだけしか使いません。にも関わらず、ゲーム中に、脳が焼き切れるような目眩に襲われます。このジリジリしい感じ、実に、実に快感です。

雲上四季カードゲーム大賞:イノベーション


 カードゲームの域を超越しているような気がしますがイノベーションに贈ります。
 最初に遊んだときは、とにかく混沌とした荒波を、身一つで乗り切っているような翻弄感がありました。プレイ回数を経るごとに、だんだんと身のこなし方が分かってきて、波に乗れるようになってくると、新たな地平が見えたような気がしました。拡張を入れると、さらに広がる世界。日本語版の拡張のリリースが待ち遠しいですね。



 次点はカナイ製作所さんの超シンプルゲーム『ラブレター』です。
 十数枚のカードに、一分で説明できるルール。ゲーム自体も数分という短さです。にも関わらず、交わす読み合いは奥深く、つい繰り返し遊んでしまいます。

雲上四季ファミリーゲーム大賞


 誰とでも遊べる、皆で遊べる、そんなゲーム『オールドタウン』に贈ります。
 これは、とにかくゲームの雰囲気が素晴らしいですね。もう滅びて、地図上からなくなってしまった故郷の出身者たちが集まり、同窓会の雰囲気で町並みを思い出していく……その雰囲気だけで、もうお腹いっぱいです。軽い論理の要素が入っているのも好みです。ある意味、秋山が求めているボードゲームのすべてが結集している、と言えるかもしれません。



 次点はカードを物理的に捨てたりすることがルール的に許されている『いかさまゴキブリ』
 他人の目を忍んでズルをしなければならない──という要素は、ブラフゲームよりも、さらに敷居が高いため、苦手に思うひとも多いですが、ブラフ大好き勢からすると、このズルをしていいと言うのは絶好の遊びの場です。いかさまといういかさまをいかさましろ。遠慮はするな誰にはばかることもない。我々を美しい世界に誇れ。ここは銀河系最強の寝室だ、存分に乱れろ最強が許す。

おわりに

 と言うわけで、遅くなりましたが、昨年に遊んだボードゲームの中で面白かったものベスト10です。
 今年もゲームをいっぱい遊んで、気に入ったゲームは繰り返し遊びたいと思います。一緒に遊んで頂ける方、よろしくお願いします。

*1:急に下手に出る秋山であった