雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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飲み屋はアイデアを発散する場所ではないということ

 志の高さについては、高く評価し、尊敬の念を示したいと思います。
 しかしながら。
 敢えて申し上げると、どんなに優れたアイデアも、理念も、構想も、すべて形にして残さなければ、まったく意味を持ちません。なにもかも、実行されることによって、あるいは、実行するひとと共有することによって、実行され、結果が生まれて初めて価値を持つのです。


 先日、久々にお会いした方が、数年前、最後に会ったときから、まったく言っていることが変わっていなくて驚きました。
 現状に対する強い不満、改革しなくてはならないという意志を持ちながら、実際的なアクションが見えないので、それを問うたところ、明確な答えは貰うことができませんでした。その代わり、社内にはびこっている困った習慣や、業界全体が行き詰まっている状況について、たいへん詳しく教えて頂きました。
 特に関心が持てなかったので、お手洗いに立ったタイミングで、別のテーブルに移ることにしました。


 同人で文芸に関わっていると、プロの小説家になりたい、あるいは目指しているというひとと会うことが多いです。そのなかには、実際に新人賞を受賞したひともいますし、同人で活動を続けているひともいますし、書くのをやめてしまったひともいます。
 自分の、約10年ほどの活動の中で、明確に統計を取ったわけではないですが、飲み屋において居丈高に書いている最中の小説について述べている方ほど、残念ながら、その作品を完成させることができず、気がついたら即売会や飲み会にも顔を出されなくなる傾向にあるように感じています。


 飲みニケーション。Google日本語入力は、非常に優秀ですね。飲ミーティングは変換候補に上がりませんでしたが……。
 はい、飲ミーティングについてです。
 弊社ではありませんが、飲み屋をミーティング場所として積極的に採用されている会社さんがいます。素晴らしい。仕事の一環でお酒が飲めるなんて、実に素晴らしい環境だと思って話を聞いていたのですが、話を聞いていると、どうやら人に起因しているようです。
 その会社さんには、起業当初からお酒を飲めない方がいらっしゃって、飲み会にはメモ帳……と言うか、Evernoteを入れたiPhoneを持ってくるようにしていたそうです。


 こんなことを書くと、はてなダイアリーはアイデアを発散される場ではないと言われそうですし、では、どこでアイデアを発散すればいいのかとか、アイデアを発散させるのは悪いことなのかとか、アイデアとは、そもそも発散させるものだとか。
 まあ、諸々あるでしょう。


 とりあえず、アイデアがあるなら、それは飲み屋で発散させずに形にするか、形にできるひとに託した方がいいですよね、と。