雲上四季

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

“生きる”を問うRPG『ペルソナ3ポータブル』最高のゲームだった

 人生を通して好きなゲーム、つまりオールタイムベストを作ってと問われたら、ペルソナ3ポータブル』はベストテンに入る傑作でした*1
 ちなみに他の9作は『ロマンシング・サガ 2』『ファイナルファンタジー 6』『ゼノギアス』『クロノ・クロス』『ファイナルファンタジータクティクス』『スターオーシャンセカンドストーリー』『ガンパレード・マーチ』『ワイルドアームズ セカンドイグニッション』『幻想水滸伝 2』あたりでしょうか。
 ネタバレはなしです。

実況プレイ動画を経て、ゲームを遊んでしまうという体験

 ソースを明示できず恐縮なのですが、少し前、どこかで「ニコニコ動画で公開されている実況プレイ動画は、ゲームの宣伝として効果的である。ゲームは販売開始直後の一週間が勝負で、その後、急激に右肩下がりするが、あるゲームが販売数ヶ月に劇的に売れた。理由は実況プレイ動画と思われる。実況プレイ動画をすべて見終えたひとであっても、ゲームを買う可能性がある」という記事を見掛けました。
 正直、これを見たときは「そんなことあるのかしら」と懐疑的だったのですが、自ら体験してしまい、ちょっと自分自身に驚きです。

そもそもP3P』に興味を持った理由

 最初の動機は「せっかくニンテンドー3DSを買ったのだから3DSのソフトが遊びたい」だったと思います。
 ソフトウェアのラインナップを見ている内に『ペルソナQ』に興味を持ち、しかし『ペルソナ3』も『ペルソナ4』も未体験の状態で『ペルソナQ』を遊ぶのは、いかがなものかと思い、手っ取り早く『ペルソナ3』と『ペルソナ4』のストーリーラインを知るために、実況プレイ動画という選択を思いついたのです。
 検索してみるといくつか投稿されていたので、それぞれ第1弾を見ていって、外道エロイムさんの「P3P 本気を出すべくMANIACSで実況プレイ」を追うことに決めました。決め手は適度なネタと丁寧さでしょうか。通行人のひとりひとりにまで、ちゃんと話しかけていって、適度にツッコミを入れてくれるので、見ていて面白いんですよね。ダンジョンでも初登場の敵は、しっかりと弱点探ししながら倒して、レベル上げをするときはカットする。
 丁寧な作りもあって、飽きることなくアイロンを掛けながら、ご飯を食べながら、寝る前にベッドの中で見続けていって、part160のエンディングまで見終えました。1回の動画が25分ほどなので、単純計算で4000分、つまり約66時間ですね。
 それだけの時間、外道エロイムさんが実況する『ペルソナ3』と付き合った結果、秋山の心の内に、どういう感情が芽生えたかと言うと、それは──『ペルソナ3』を遊びたい! という強い想いでした。
『ペルソナQ』を遊ぶための、手段としての『ペルソナ3』という考えは、完全に消えていました。実況プレイ動画を最後まで見終えて、覚えたのは飢えでした。もっと『ペルソナ3』という作品世界を深く知るためには、自らでキャラを動かせない実況プレイ動画では不足でした……ゲームを、ゲームを遊ばなくては! という謎の使命感に駆られました

ペルソナ3』というゲームについて

 2009年4月から2010年3月まで、月光館学園の2年F組にやってきた転校生を操作するという、まさかの『ときメモ』スタイルです。
 だいたい放課後と夜は自由に行動できて、学校や街で知り合ったひとと仲良くしたり、学力・魅力・勇気といったステイタスを育てたり、ダンジョンに挑んでレベル上げ出来たりします。友人やヒロインたちとは過ごせる曜日が決まっていて、部活がある月火木金に会えるキャラもいれば、部活が休みの水土にしか会えないキャラもいれば、日曜にしか会えないようなキャラもいます。
 学力・魅力・勇気を効率的に挙げるのも、曜日や体調が関係していて、ダンジョンでイベントが多発する日も決まっているので、わりと真剣にカレンダーを睨みながら行動せねばならず、忙しいです。

システムとストーリーの融合

ペルソナ3』のメインテーマは「死」です。
 ほとんどのキャラは過去において肉親を失っており、ストーリーに流れに沿って、その死を乗り越えたり、決別したり、受け入れたりして人間的に成長していきます。また、強敵との戦いを乗り越えて、仲間同士の結束が深まり、友情を深めていきます。このストーリー的な進行と、システム的な時間の経過が見事にシンクロしていて、季節が過ぎるたびに登場するキャラクタたちが、人間的にも、ステイタス的にも成長していくのが、とても気持ちいいんですよね。
 特に伊織順平は、いいキャラではないでしょうか。主人公と反目したり、おちゃらけたり、苦悩したり、八つ当たりしたり、清く正しく等身大の高校生です。後、アイギスもいいですね。少女型戦闘用ロボットとして登場して、最初はロボットらしく人間的感情に欠けるのですが、中盤から終盤に掛けて凄まじい勢いで人間になっていくのが感動的です。
 上記の通り、『ときメモ』的なシステムと、成長や青春を扱ったストーリーが、ものの見事に融合しているんですよね。これが実に素晴らしい。

共に歩いた、掛け替えのない仲間

 多分、ここが秋山にとって『ペルソナ3』の最たる魅力ですね。
 1年間を共に過ごした仲間との絆
 エンディングも含めて大好きです。

プレイ結果

 と言うわけで、難易度BEGINNERで遊んで、昨夜クリアしたのですが、プレイ時間は64時間でした。外道エロイムさんの実況プレイ動画の視聴時間を加えると、約130時間ですね。
ブレイブリーデフォルト』のプレイ時間が50時間、『真・女神転生4』のプレイ時間が30時間だったことを考えると、圧倒的に長いです。これだけ長い時間、ひとつのゲームを遊び続けていられたという点からも、いかに自分がこのゲームを気に入ったかが分かるような気がします。
 ゲームの攻略に関してですが、全コミュMAXは達成できませんでした。外道エロイムさんのプレイを参考に、かなり上手く立ち回ったつもりだったのですが、終盤に開始可能になる2つのコミュは、ほぼ進められませんでした。男主人公の場合、ある程度、ヒロインと仲良くなると、他のヒロインとのコミュを進行しづらくなるのが辛いですね……。
 コミュ以外では、刑死者の扉、パンドラの扉、最強の敵が未着手で、ペルソナのコンプ率は90%です。
 フルコンプに向けて2周目に着手……しようかどうかは、少し悩んでいるところです。もう一度、男主人公でやるべきか、趣向を変えて女主人公にしてみるか。まあ、もう少し考えます。

終わりに

 本文には書きませんでしたが『ペルソナ3』が、これだけ面白かったので『ペルソナ4』も面白いのではという気がしています。ただ『ペルソナ4』のためだけにPS Vitaを買う気には、ちょっとなれなくて、でも、このままだと「とりあえず、外道エロイムさんの実況プレイ動画を見るか」からの「やっぱり遊びたい! 買うぞ、Vita!!」となりそうで怖いです……。

ペルソナ3ポータブル PSP the Best

ペルソナ3ポータブル PSP the Best

*1:本エントリでは『ペルソナ3』で統一します。