雲上四季

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

劇場版コナン『天国へのカウントダウン』と『ベイカー街の亡霊』を観ました

 ようやく原作でも怪盗キッドと灰原哀が登場してきました。が、灰原哀のお姉さんである宮野明美(広田雅美?)って既に登場済みの様子だけれど、いつ出てきたのだろうと思ったら2巻らしいですね。まったく記憶にないのでありました……。
 と言うわけで、今日は劇場版コナンの第5作『天国へのカウントダウン』と第6作『ベイカー街』について。

劇場版 名探偵コナン 天国へのカウントダウン [DVD]

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天国へのカウントダウン

 今回は、言わば黒の組織編。
「もしかして工藤新一も登場するのかな?」とワクワクしながら観始めたのですが、終盤に至って「え、もう終わり? 何処が盛り上がりポイントだったの?」と愕然としました。
 これは、しかし、構造的な欠陥ですよね。言ってみれば今回の物語、犯人による殺人の事件と、黒の組織による裏切り者への対処という二重構造なわけですが、物語的にジンとウォッカを処理できない以上、後者の事件については、ウヤムヤにせざるを得ないのですよね。となれば、不完全燃焼は避けられず、うーん、という感じが否めません。
 また、終盤のコナンの動きもしっくり来ないんですよね。毛利蘭が死ぬほど勇気を出して、決死の覚悟でコナンと共に窮地から脱したと言うのに、少年探偵団を救うためにコナンがあっさりとビルに戻っていて「いや、お前、何やってんねん!」ってなりまんがな。
 ま、こういう回もありますよね。

ベイカー街の亡霊

 これは『瞳の中の暗殺者』に並びうる傑作だと感じました。
 まず仮想空間の中に作られたベイカー街で、ジャック・ザ・リッパーと対決するという構図が良いですよね。ホームズに心酔しているコナン、と言うか工藤新一の心中を思うと、グッと来ます。
 また、今回はテーマ的に「自己犠牲」が根底にあるような気がしていて、少年探偵団の面々や、毛利蘭が、コナンを生かすために次から次へと脱落していくのは、かなり胸を掴まれます。次々と子どもたちが脱落していって、もう子どもたち、と言うか日本を救えるのはコナンしかいない! という絶望的展開からの起死回生には思わずガッツポーズですよ。
 仮想空間でコナンが活躍する一方、現実世界では工藤優作が犯人を追いかけていて、この現実と仮想の犯人が繋がるという構造も見事です。
 いずれコナンとホームズの競演みたいのも見たいですね。

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次回は

『迷宮の十字路』と『銀翼の奇術師』の予定です。