雲上四季

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

西尾維新大辞展はファンなら絶対に行くべき展示であると強く主張したい

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 西尾維新には、高校2年生の頃に出会って人生を変えられました秋山です、こんにちは。
 松屋銀座で開催されている西尾維新大辞展はファンなら絶対に行くべきです。

どうせ最近のファン向けでしょう?

「キービジュアルは戯言シリーズと物語シリーズ、掟上今日子だし、最近のファン向けの展示なんでしょう?」
 違います。


 大事なことだから、もう一度、言いますよ。


 違います。


 もし、あなたが秋山と同じように戯言シリーズから西尾維新に入り、清涼院流水とのコラボなんて最高じゃん! とJDCトリビュートを読み、TAGROが挿絵なんて最高じゃん! と世界シリーズを読み、太田克史が編集長の『ファウスト』を楽しみにして、りすかを楽しみにして、『ニンギョウがニンギョウ』を迷いなく買って、講談社BOXが始まり『化物語』はポスト京極夏彦だわと面白がり、大河ノベル? まあ、毎月、西尾維新が読めるなら何でもいいやと『刀語』を読み、ジャンプで『めだかボックス』の連載が始まり、ちょっと違うんだよなあと思いつつ、球磨川禊が登場したところで、そうそうこれだよと膝を打ち、『少女不十分』で、そうか、もう西尾維新を読み始めて10年になるのか……。
 と!
 そんなあなたであれば!
 絶対に……、
 絶対の、絶対の、絶対に。


 行くべきです。


 今、
 すぐにでも。
exhibition.ni.siois.in

至福の瞬間

 秋山は、ですよ。
 キービジュアルが戯言シリーズと物語シリーズ、掟上今日子だったので、正直、期待していませんでした。
 どうせ最近のファン向けでしょう、アニメから入った、キャラクタのファンが対象なんでしょう、そう思っていました。
 そして、事実! 一部、そういう展示はありました。
 でも……でも、ですよ。
 実際に壁面に書かれた大量の文字、そして、西尾維新から、今回の展示のために書かれた大量の文字、訪れた客へのメッセージを見て!
 完全なる。
 完璧なる。
 勘違いであったことを、
 杞憂であったことを知りました。
 西尾維新は忘れていませんでしたよ。と言うか、こちらが一方的に忘れてしまっていたのかもしれません。
 驚くべきことに。
 信じられないことに。
 西尾維新は、まだ、あの2000年代で呼吸しているのかもしれません。
 そう、思ってしまうくらいに、壁に綴られたメッセージは瑞々しく、中二心に富んで、愛したい愛されたり、見て欲しい、認められたい、承認されたり、そして、そんな欲求を抱えていた、欲望を抱いていた、すべての読み手に寄り添っていました。
 最高じゃねえか。

戯言シリーズ名台詞紹介の壁

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 壁にキャラクタのイラスタが展示されていて、プロジェクションマッピングでそのキャラクタたちの名台詞が映し出されては消えていく、そんな演出です。
「十全ですわ、お友達(ディアフレンド)」
 ルビは脳内で補えます。

描き下ろしイラスト

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 いーちゃんが、玖渚友の髪を梳いている……!
 なんて幸せなシーンなのでしょうか。
 泣きそう……。

バトルシーン

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 阿良々木暦と阿良々木火憐のバトルシーンをプロジェクションマッピングで、動的に表現。
 3回ほど見ました。

西尾維新の机

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 これは、西尾維新の机、だそうです。
 ロディアユーザなんですね。
 執筆速度を再現するために、キーボードが自動的にカタカタ鳴って、ディスプレイにどんどん文字が映し出されていっています。そう言えば、いつかのインタビューで書くときも縦書きと言っていましたね。

その他にもグッと来る展示がいっぱい

 一部、撮影OKなところを紹介しましたが、その他にも撮影NGな展示は、どれも良くて、最初、入場した瞬間は、
「人がいっぱいいるなあ、海外からも来てるひとがいるなあ、最近の西尾維新は、そんなに好きじゃないし、戯言シリーズのところだけ見て、さっさと退散しようかな」
 と思ったのですが、数秒後には、もう泣きそうになりながら、食い入るように展示を見ていました。
 いや、もう、ほんとに良いんですよ。

終わりに

 グッズは悩みましたが、2400円する公式パンフレットだけ買いました。
 まだ、あんまり中身を見ていませんでしたが、展示会場では人が多すぎて、読みきれなかったすべてが収録されているようなので、じっくり読むのに最適です。装幀も豪華ですし、2400円、格安です。
 なんなら、このカタログを買うためだけに、1000円の入場料を払ってもいいくらいの価値があります。

終わりの終わりに

 最後に、すみません、もう1回だけ。
 あなたが、かつて1回でも西尾維新のファンであったならば、この展示は絶対に行くべきです。あのときあなたを助けてくれた西尾維新が、ここで、今のあなたを、待っています。
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