雲上四季

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

蜷川実花が監督の『さくらん』が予想を遥かに越えて良かった

 蜷川実花と言われて最初に思いだすのは、iPhoneのカメラアプリ「cameran」です。
 原色だったり極彩色だったりする花をドバーッと配置できて、様々なフィルタ機能で、どんな写真もキラッキラにできる。
 が、今、見たら、もう蜷川実花は監修から外れ、今はリクルートによるInstagramみたいなアプリになっていましたね。

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閑話休題

 さて『さくらん』について。
 いや、良かったです。
 原作は安野モヨコ、主演は土屋アンナ、音楽は椎名林檎。
 これは、もう良くないわけがないですよ。

跳ねっ返り娘が吉原で花開く一風変わったサクセスストーリー

 まあ、いわゆるサクセスストーリーと言ってしまって良いかと。
 ただ舞台が吉原であることが圧倒的な特殊性でしょうか。主人公がめっちゃ強気でふてぶてしい少女なんだけれど、純粋なところもあって、紆余曲折を経て、涙を流しつつも成長していく小気味良い展開です。
 舞台が舞台なので、ときに閉塞的なムードに押しつぶされそうになったり、女同士の陰湿な戦いが繰り広げられたりすることもあるのですが、土屋アンナがカラッとした演技で爽やかに快活に吹き飛ばしていくのが、けっこう見ていて気持ちいいですね。

何と言っても音楽

 椎名林檎が、ほんとうに良いんですよねえ。
 妹が大の椎名林檎好きなんですよ。実家にいたときは、毎日のように大音量で聞いていたので、聞くともなしに聞いてしまい、耳に残っている曲も多いです。
 秋山自身は東京事変の方が好きで、ベストは「落日」、3枚目のシングル『修羅場』に収録されているカップリング曲です。後は「群青日和」「透明人間」「閃光少女」も好きです。
 閑話休題、椎名林檎による挿入歌が、とにかく良いんですよね。『百色眼鏡』を観たときも感じましたが、椎名林檎の曲を当てると、途端に気だるくて自堕落な頽廃的ムードがたちこめるので、これが『さくらん』における吉原の雰囲気と良く合うんですよねえ。

百色眼鏡 [DVD]

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終わりに

 タイトルにも掲げた通り、予想を遥かに越えて良かったので原作にも当たろうかと思ったのですが、こちらは未完の様子ですね。頼むぜ、安野モヨコ~。

さくらん (KCデラックス イブニング)

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おまけ

 あ、そうそう、せっかくなので、cameranで遊んでみたんですよ。
 六本木を歩いているときに見つけた向日葵、ジョジョの奇妙な遊園地にいた杉本鈴美、そして札幌のグラブルオーケストラで撮影したエルーンです。
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