雲上四季

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暴力と暴力のぶつかり合う『インクレディブル・ハルク』は純粋に凄い

 こんにちは、秋山です。
 2008年に公開されたマーベル・シネマティック・ユニバースの第2弾『インクレディブル・ハルク』を観ました。

 いきなり語彙力が枯渇気味で何ですが、凄かったですねえ。凄いとしか言いようがない。
 筋肉と筋肉の激しいぶつかり合いと言うか、火花飛び散る肉弾戦には言葉を失い、文字通り、


「ぽかーん」


 という感じで見入ってしまいました。
 何と言うのでしょうかね……圧巻?
 でした。


 正直、観る前は、


「『ハルク』ってあれでしょ。理性を失って暴力的な巨人になるやつでしょ?」


 と、否定的な姿勢でした。
 それが観始めてすぐに驚きました。エドワード・ノートン扮するブルース・バナーですが、彼はハルクに変身してしまう自分自身を、危険な存在と定義付け、なるべく迷惑を掛けないよう隠棲を心掛けているのです。ハルク化の条件は心拍数である様子で、なるべく興奮しないようヨガを習ったりしていて、言わば本能的な暴力や欲望的なものを、冷静に知性で制御しようとしている様子は、とても好印象でした。


 であるが故に、彼は軍からの逃亡生活に身をおいているわけですが、ふとした拍子から、その居場所が知られてしまい、争いの場に巻き込まれていくのですが、そこでも逃げに逃げを続けていて、しかし、最後の最後には暴力に頼らざるをえないと言う、アンビバレンツな姿勢には、ある種の共感がありました。
 言ってみれば、普段は弱いし、臆病なんだけれど、本気を出したら強い。だから、俺に本気を出させないでくれ、的な。
 中二心をくすぐってくれるじゃないですか。


 しかし、あれですかね。
 一般には、そんなに人気ではないのでしょうか、ハルク。
 まあ、確かにヒーローとしては後ろ向きですものね。正義を背負って悪と戦おうというより、このコントロールしきれない暴力は危険だから封印しようというのは、ヒーローと呼ぶには、暗すぎます。
 でも、個人的には、これくらい臆病な方が、等身大のヒーロー感があって好きですけれどね。


 ヒーロー、と改めて言葉にしてみましたが『ワイルドアームズ セカンドイグニッション』における英雄に近しいかもしれませんね。と言うか、『ワイルドアームズ2』は、ほんとうに大好きの大好きで、秋山の人生観は、けっこう、あのゲームに影響を受けているかもしれません。
『ワイルドアームズ2』は英雄をテーマにした作品なのですが、誰も彼もが何らかの形で英雄に関わっていたりして、英雄と距離の取り方に戸惑ったり、振り回されたりして、いろいろと考えさせられます。


ワイルド アームズ2ndイグニッション

ワイルド アームズ2ndイグニッション


 映画的には、やはり迫力のある肉弾戦が見どころではあるのでしょうが、ブルースがいかにして暴力をコントロールするのか。そんなところもね、考えると面白いですよね。

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 少し前に『アイアンマン』も観て、感想を書いています。
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