雲上四季

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

マスタッシュ×メルエ『PUSH』ではボタンを押しまくった

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 最近、とにかくコラボしているマスタッシュさんと顧客第一主義の激しい茶番に定評のあるメルエさんのコラボ『PUSH』の感想です。ネタバレには配慮していますが、気になる方は回れ右推奨です。

ストーリー

あなたは気がつくと
殺風景な白い部屋に閉じ込められていた。
しかし違和感があった。
その部屋には無数のボタンが存在したのだ。
一つのボタンを押してみるとアナウンスが響き渡る。
「ゲームスタート。60分後にこの部屋は消失します。」
突然はじまった、デスゲーム。
あなたは60分以内に、謎や暗号を解き明かしながら
無事この部屋から脱出することができるのだろうか。

http://www.realnazotoki.com/push.html

感想

 会場が阿佐ヶ谷CHARA DEだったので、てっきりホール型だと思っていて、メルエどうするんだろうと思っていたら、ルーム型で、安定のメルエだったので安心しました。良いメルエ公演でした。


 と言うのは、嘘で、これは見た目はメルエだけれど、根っこはマスタッシュだなと感じました。ナガノさんの絶対に負けないという強い姿勢を感じました。


 謎解き公演的には、ヘルプボタンの使い方にこだわっているメルエが、技術のマスタッシュの協力を得て、ボタンを押すという行為そのものにフォーカスしたという点で、随所に面白い仕掛けや試みがあるのですが、それ以上に上述の通り、ナガノさんの姿勢に対して、感じ入るところがありました。
 マスタッシュ公式サイトの、過去作を見ると、とにかく色々な謎制作者や女性とコラボしまくっていて、そのコラボ公演は枚挙にいとまがありません。
 様々なコラボ作を通じて、しかし根底に流れているマスタッシュらしさ、というのが好みで公演には参加しているのですが、この公演『PUSH』においては、特にナガノさんの前向きさが見受けられたような気がします。


 ざっくり言ってしまうと、食われまい、という姿勢です。


 ほら、メルエって、明らかなるメルエじゃないですか。だいひょうが変な顔して立ってるだけで笑ってしまうというか、他が誰であろうと完全に食ってしまうと、強力の個性があるわけです。
 多分、今回、ナガノさんは、今までのコラボ以上に、自分を強く前に出さないとメルエに負けてしまうと考えられたのではないでしょうか。それが故に、今までのどの公演よりもナガノさん自身が体を張って、前面に出ていて、ものすごいマスタッシュ感がありました。
 だいぶ、メタな領域で楽しんだ感がありますが、非常に新鮮かつ楽しい時間を過ごすことができました。
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終わりに

 2日間公演でしたが、『輪果』のときと同じように初回公演でした。
 スタッフが流れを正確な理解しておらず、変なところで進みそうになったりして、だいひょうが「まだまだまだ」と止めるのが面白かったです。こういう些細なトラブルって、初回ならではの面白さですよね。秋山は致命的なものでなければ、むしろ好きです。


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 終了後は、近くの定食屋でお昼ごはん。美味しかったです。