雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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東京ミステリーサーカスの全フロアを制覇したのでオススメの楽しみ方を紹介します

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 2017年12月19日(火)に開店した、SCRAPの世界一謎があるテーマパーク『東京ミステリーサーカス』の全フロアを訪ね、一通りコンテンツを楽しませていただきました。
 こんにちは、謎解き大好き秋山です。
 全体を通して非常に感心したので、感想を書きたいと思います。写真はくまっキー団長です。

はじめに

 楽しいですよ、東京ミステリーサーカス
 これはね、すごい空間です
 今までのリアル脱出ゲームって、何だかんだ言って、予約必須みたいなところがあって、敷居が高かったです。内容的にも、初心者歓迎を謳いつつも、難易度を完全に下げきってしまうと中級者以上が楽しめなくなってしまうので、それを解消するためにヒントブックが用意されていたりもしますが、それでも定型文や様式美、みたいなものを知らないと苦戦を強いられることは確実ですし、シューティングで言うところの初見殺しみたいなところがありますし。
 まあ、敷居が高かったです。
 大事なことなので、二回、言いました。
 事前予約の必要性含め、参加に至るまでの敷居を、空間ごと、がっつり落としにかかっているのが東京ミステリーサーカス、だと感じました

行きやすい

 まず、立地がずるいですよね。
 新宿駅東口から徒歩10分、歌舞伎町のど真ん中、バンダイナムコのVR ZONEのすぐ近く、そしてTOHOシネマズ新宿の近くでもある。ファストフードやカラオケ、飲み屋も充実しすぎているくらいなので、だいたい休日がこの近辺で完結します。

入りやすい

 堂々としているのも良いです。
 入口は開けていて、ガラス張りで中の様子が分かりやすく、照明も豪華なので、怪しい感が皆無です。スタッフの制服もスマートですし、Yelo cafeも入っていてオシャレです
 サーカスというネーミングも良いですよね。アジトやヒミツキチと言った*1、このコンテンツを熱烈に好んでいるものの溜まり場という感じが避けられています。

安い

 コンテンツを安く、気軽に楽しめる。
 これも大きいところです。
 ルーム型公演の『ある刑務所からの脱出』は1人800円なので、2人だと1600円。
 周遊謎解きの『ミステリーメールボックス』は1セット1000円を2人で遊んでもOK。
 リアル潜入ゲームの『THE SECRET AGENT』はペアチケットで4600円。
 リアル捜査ゲームの『歌舞伎町探偵セブン』は1人2500円なので、2人だと5000円。
 従来のリアル脱出ゲームは、だいたい60分公演で1人3000円~4000円であることを考えると、だいぶ価格が抑えられています。特に『ある刑務所からの脱出』と『ミステリーメールボックス』は、1000円台なので「とりあえず遊んでみる」で手が伸ばしやすいレベルですよね。学生にも優しい。
【8月14日追記】公式アプリ経由でクーポンを配布していることが多いので、さらに安く遊びたい方は、訪れる直前にアプリをダウンロードして最新情報を確認しておくと、さらに安く遊べる可能性もあります!

楽しい

 まあ、でも、一言でまとめると楽しい、これですよね。
 下記は初めて訪ねたときのレポートですが、ほんとうに周りにいるひとが全員、その場を楽しんでいることが分かって熱狂でした。

難易度が低い

 特に安いコンテンツは、難易度が低めです。
『ある刑務所からの脱出』は慣れている方であれば余裕をもって脱出できるでしょうが、慣れていない方にとっては、かなりギリギリになると思われます。残り10秒で脱出できるか、あるいは後10秒あれば脱出できた、そんな難易度設定です。ふつうのリアル脱出ゲームですと、初参加者は、まず脱出できないので、最初に成功体験を与えるという観点では、実に優れたコンテンツです。
 よろしければ『ある刑務所からの脱出』の感想も、合わせてお読みください。

【2018年8月14日追記】リアル脱出ゲーム好きで有名なサバンナ高橋茂雄と共同制作した、2人専用の『絶望トイレからの脱出』も始まりました。2人いなければ遊べないという制限はありますが、逆に2人で遊ぶのにいちばんうってつけなのは? と聞かれたら、間違いなくこれがオススメです。

いつでも遊べる安心感

 周遊謎解きの『ミステリーメールボックス』は、いついかなる瞬間でも遊べるのが良いですね。
 1時間だけ時間があるときに、ふらっと訪ねて、さくっと遊べる、良いコンテンツです。わざわざ足を伸ばしたけれど、何も遊ぶことができず時間を無駄にした。ということがないのが良いです。
 秋山も遊びましたが、ほんとうにさくっと遊べました。

【2018年11月21日追記】現在は『カトリーエイル』とのコラボ作品もやっています。
【2019年4月4日追記】現在は『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』とのコラボ作品もやっています。

頭を使うのが苦手な層も誘いやすい

 リアル潜入ゲームと名付けられた『THE SECRET AGENT』は、サバイバルゲームとまではいかないけれど、ちょっとスパイごっこを遊びたかったり、『SASUKE』とまではいかないけれど、ちょっと体を動かしたい。そんな層にバッチリですよね。
 頭を使うリアル脱出ゲームは嫌いだけれど、体を動かすのは好き。そんな友人を誘いやすい作品です。また、リアル脱出ゲームと異なり、繰り返しの参加が可能なので、何度も参加して、ランクSSSを目指す楽しみもありますよね。
【2018年11月21日追記】現在『THE SECRET AGENT』は終了し、『メタルギアソリッド』とのコラボ作品『極秘兵器メタルギアを破壊せよ』が開催されています。

探偵になりきるという別種の楽しさ

 リアル捜査ゲームと名付けられた『歌舞伎町探偵セブン』は、ただの周遊謎解きには収まらない、新しいタイプの謎解きだと感じました。と言うか推理ゲームに近いですよね。謎解きって、ちょっとパズル的なところがあるじゃないですか。閃けないので小謎は苦手だけど、物語を読んで想像するのは好き! という文系の友人を誘いやすいです。後、探偵になりきって捜査することになるので、演劇系の友人も誘いやすいです。

【2018年11月21日追記】こちらは、第2シリーズの制作が発表されると同時に、第1シリーズの順次終了が発表されました。他では絶対に体験できない形式のゲームなので、未体験の方は、終わってしまう前に遊ばれることをオススメします!

超絶オシャレなPTGルーム

 施設の一部をプロジェクションマッピング技術を活用した謎解きが遊べるPTG(Projection Table Game)ルームにしたのは英断でしょう。
 これ、とにかくオシャレなんですよね。プロジェクションマッピングによって技術オタクはもちろん、なんだかよく分からないけれど、手を動かしたら、テーブル上に素敵な変化が訪れるのが楽しい女子の心をも掴みます。いわゆるインスタ映え。
 テーブル上ですべてが完結するので、車椅子の方でも遊べますし、英語圏の方でも大丈夫というユニバーサルな感じも良いです。
【2018年11月21日】先日、PTGゲーム第2弾が発表され、公演も始まりました。東京ミステリーサーカスでは、遊べなくなった第1弾ですが、まだ下北沢アジトなどでは開催されています。

玄人向けの空間もあり

 ここまで初心者向け、初級者向けを意識しつつ、地下と4階のヒミツキチラボでは中級者から上級者向けのホール型公演を開催しているのも憎い感じです。
 現在、開催されている『惑星オリオンからの脱出』と『沈みゆく豪華客船からの脱出』は、必ずしもかんたんな公演ではないですが、リアル脱出ゲームの醍醐味のひとつである、


「リアル脱出ゲームで受けた悔しさは、リアル脱出ゲームでしか晴らせない」


 を考えると、敢えて中難度の公演を用意しなかったというのは、長い目で見て、ということなのかもしれません。
【2018年8月14日追記】今日現在、上記2公演は終了済みとなっており、地下では『シン・ゴジラからの脱出』が、4階では『影に沈む世界からの脱出』が開催されています。これらの公演は、定期的に切り替わる様子ですので、気になる公演がある場合は、終わってしまう前に遊びに行かないと二度と遊べなくなる可能性があります。
【2018年11月21日追記】現在は、上記2公演も終了済みとなっております。現在、遊べるホール型は『さよなら、僕らのマジックアワー』と『悪魔的大忘年会からの脱出』となります。
【2019年4月4日追記】現在、開催中のイベントは『ハンター試験からの脱出』と『人気よしもと芸人殺人事件』となります。

その他の要素

 現在は実装されていませんが、アプリを開発中であるらしく、チケット予約がアプリからできるようになれば、かなり快適になることでしょう。予約してもいいし、当日、ふらっと参加してもよい。敷居がさらに下がります。
【2018年8月14日追記】アプリ実装済みです。上にも書きましたが、クーポンも配布されますし、スマホユーザは絶対に入れておいた方が良いです!
 カフェの存在も助かります。アジトやヒミツキチは、公演を遊び終えた後の「どこで打ち上げするか」問題がありましたが、カフェでお茶してもいいですし、外に出ればいくらでも居酒屋があります。
 グッズショップで様々な持ち帰り謎が購入できるのも、個人的には、とても良いです。時間制限のある公演も好きですけれど、自宅で、時間を気にせず持ち帰り謎を遊ぶのも好きなんですよね。

今後の期待

 と言うわけで、地下1階から4階まで、すべての空間が考え抜かれていて、設定されたコンセプトを、しっかりとこなしているように感じた次第です。
 今後の期待としては、やはり、何と言ってもアジト型の収容でしょう。『ある刑務所からの脱出』があると言えばありますが、これは、あくまで10分で終わる初心者向けのものなので、60分公演のアジト型を再演でも構わないので、サーカスにコンテンツに含めてもらえればより完成度が上がるように感じます。
 個人的には『古代遺跡エルドラドからの脱出』の再演を、是非、お願いしたいところです。
【2018年11月21日追記】現在『古代遺跡エルドラドからの脱出』は横浜アジトで再演されています。


 その他には、過去コンテンツのリサイクルですかね。SCRAPには10年の歴史があるはずなので、どんどん再現していくべきです。リアル脱出ゲームはネタバレ禁止という原則があることに加え、SCRAPはコラボが多く版権の問題から課題も多いでしょうが、走り続けるのにもパワーが求められるでしょうから、より効率的に運営していくには、今までに積み重ねたものを効率的に再利用すべきでしょう。
 とかなんとか言って、単に秋山自身が昨年末から遊び始めたので、一昨年以前の作品には一切、触れられておらず気になっているだけなのでした。

終わりに

 わりと絶賛してしまいましたが、ほんとうに良い空間であることは上述の通りです。
 謎解きって、楽しい趣味なんですが、誘いにくいのが最大の課題だよなあと、ずっと感じていたので、その課題を解決してくれている東京ミステリーサーカスは、ほんとうに助かります。

*1:これらのネーミングにケチをつけているわけではないです。