雲上四季

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

Amazonで低評価なデスノート脱出本だけど別に悪くない

 むしろ良い、とまでは言わないけれど、さすがに評価が低すぎると思ったので書くことにしました。

DEATH NOTE × SCRAP 死と砂の世界からの脱出

DEATH NOTE × SCRAP 死と砂の世界からの脱出

 リアル謎解きゲームを自宅でかんたんに遊べるよう本の媒体にした作品はいくつかありますが、これは『デスノート』のコラボを謳っています。
 が、デスノートらしさは、ほぼありません狂言回しとしてリュークが登場するのと、謎の一部に原作の登場人物が名前だけ使われていますが、それだけです。原作未読でも、なんら問題ありません。
 また、SCRAPが関与していることが前面に打ち出されていますが、SCRAPらしい謎も少なめです。と言うか、形式はニコリがやっている『パズルノート』に近いでしょう。
 一般的にリアル謎解きゲームは、最初に小謎がいくつか出され、小謎を解いていくと中謎が現れますが、小謎が5問あれば、その内の1〜2問はオーソドックスなパズルであることが多いです。この作品の場合、その比率が逆転しています。つまり、5問あれば、3〜4問がパズルです。それも普段からパズルに慣れ親しんでいるプレイヤには、難しめとも言えるもの。


 つまり、
デスノートだと思ったら、デスノートらしさがなかった
SCRAPだと思ったら、SCRAPらしさがなかった
 このふたつが組み合わさった結果、いわゆる期待していたものと違ったという現象が生まれ、それがAmazonの低評価につながっているわけですね。


 ゲームでも、よくありますよね。
 FFの新作だったから買ったけれど、駄作だった。FFの名前が冠せられていなかったら、佳作くらいではある。みたいな。


 パッケージデザインの難しいところでもありますよね。
 秋山の視界では少年探偵SCRAP団向けの限定商品である『パズバコ』シリーズは、そこそこ人気があるので、単に『パズ本』みたいなタイトルにしておけば、相応の評価は受けられたはずです。まあ、こういう不幸なマッチングは往々にしてあるものです。パズバコ好きな方は、買って遊んでみても別に後悔するほどではありません。たまには「俺、算数、苦手なんだよなあ。こういう逆算を延々と強いられるの辛いわー」みたいのも悪くないでしょう。小謎を解くスピードの向上にもなるでしょうし。そんな感じ。
 余談ですが『パズバコ3』は、ちょっと信じられないくらいに衝撃的な仕掛けが最後の最後にあるので、このために少年探偵SCRAP団に入っても、ぜんぜんお得です。今なら10周年記念でクーポンも貰えますし。ただし、感極まって絶対に「おおおおお!」と叫んでしまうので、喫茶店とかで解くのはオススメしません。