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モンハンコラボ『火竜棲まう狩猟場からの脱出』の感想

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 カプコンの『モンスターハンター ダブルクロス』とコラボした、SCRAPのリアル脱出ゲーム『火竜棲まう狩猟場からの脱出』の感想です。謎に対するネタバレはしないよう注意していますが、気になる方は回れ右推奨です。

あなたはモンスター達の狩猟を生業とする「ハンター」。
狩猟依頼を受け、飛行船で仲間と共に移動していた。

しかし、謎の衝撃により飛行船は不時着してしまう。
なんとその地は強力な灼熱の炎を吐く
飛竜「火竜リオレウス」の棲まう狩猟場だった!
いつリオレウスに見つかるか分からない。
さらに衝撃により動力が暴走した飛行船は、
爆発の危険が迫る。

今回のリアル脱出ゲームの舞台は未知の狩猟場。
そこには実際にキノコや鉱石、モンスターが存在しており、
仲間と自由に探索することができる。
フィールドに隠された謎や暗号を解き明かして
未知の狩猟場から無事脱出せよ!

http://realdgame.jp/monsterhunter/

 社会人2年目の頃ですかね、ちょうど世間でモンハンが流行ってました。社内でも遊んでるひとが多かったので、一人暮らしを始めて、自由になるお金も増えた頃合いだったので、PSPと一緒に買ったように記憶しています『モンスターハンター2G』。でも、10時間も遊びませんでした。ひとりで遊んでも面白くないし、パーティに入れてもらって狩りに行っても、ボスのいるフィールドに辿り着く頃には倒し終えていたり……そんなわけで、早々に手放してしまったのですが、ハマれば面白いだろうなとは感じました。
 そんな、モンハンとリアル脱出ゲームのコラボ、面白そう! と思って参加しました。

結果

 様々なモンスターが闊歩する未知の狩猟場。火竜リオレウスやダブルクロスから新規実装された飛竜がフィールドは、危険極まりない環境でしたが、可愛らしいオトモアイルーを駆け回ったり、釣りに興じたり、肉を焼いたりするのは、とても面白かったので、リオレウスを討伐するのはやめて、狩猟場で楽しく過ごすことにしました*1

脱出率(秋山が参加した頃)

 挑戦数:393チーム
 脱出成功:85チーム(21%)

閉じ込められる前

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 今回もミスボド脱出部に声を掛けて、4人1チームのグループチケットを取って臨みました。


「では、ご案内しますね。足元に注意してください」


 スタッフさんに案内された場所は、何もない空間で、ただ地面にショルダーバッグ的な布のカバンと、画板と言うのでしょうか? 立ったまま、絵を描くために使われるボードが置いてあるだけでした。


「ここをホームキャンプとしてください。はぐれて困ったときや、集合する必要があるときは、ここに集まると良いですよ」


 そう、ふつうのホール型と異なり、この公演に椅子とテーブルはないのです。
 いわゆるスタジアム型と同じように、自由に会場内を歩き回り、地べたに座り込んで謎を解くスタイルでした。野生的!!


「普段のリアル脱出ゲームでは、始まるまで何も見ないように言っていますが、今回、布袋に入ってない紙は見ていただいて大丈夫ですよ」


 布袋をどかすと、画板には何枚かの紙が乗っかっていました。開始時間までに、この紙をプレイヤ間で代わる代わる、じっくりと読めたのは大きかったです。やっぱりリアル脱出ゲームは、早めに入場するに限りますね。

閉じ込められてから

 オープニングはムービーとゲーム内の雰囲気を再現したものを組み合わせたもので、モンハン世界に入っていく感がありました。
 ゲームが始まると、まずは布のカバンに入っている小謎を解いていきます。チーム内で分担してフィールド上を走り回ったり、キノコを採取したりします。
 小謎を解き終えたところでクエストが受注できるようになり、受付に行くと、受付嬢のコスプレをしたお姉さんがいて、


「どのクエストを受注しますか?」


 と聞いてきます。
 これは良いシステムですね。
 スタジアム型の宿命として、渋滞問題というのがあります。ちゃんと謎が解けているかどうか、スタッフが確認するチェックポイントがあるのですが、チェックすべき項目が多かったり、プレイヤが何らかのアクションをしたり茶番が必須だったりすると、しばしば待ち行列が発生してしまうのです。先行するチームが、チェックポイントで滞留している間、列に並んで待っているチームは、何もできずに無駄に時間を消費してしまいます。
 渋滞問題の解決方法は、ただひとつスピードである。
 そう思っていたのですが、スタッフ側で状況を見つつ、負荷分散してくれると、もっと自然に解決できますし、エレガントですね。
 幸いにして、どのチェックポイントも2〜3位で駆け抜けたので、そもそも渋滞に巻き込まれませんでしたが、進行度の遅いチームほど渋滞に巻き込まれると、次の謎に取り組める時間が減るという負の連鎖にはまってしまうので、このシステムは、ほんとうに良いと感じました。


 と言うわけで、様々なクエストをこなしている内に、ついにラストクエスト、リオレウスの討伐です。
 この時点で20分以上、残っていました。


「いよいよラスト謎ですね。まずは、ふつうに取り組んでみましょう。駄目だったら、今までに各自が解いた小謎を振り返って、今までに解いてきた謎の中にヒントが確認しましょう。出来れば10分で解き終えたいです。解けたら使ってないヒントがないか確認しましょう。どんでん返しと言うか、真のエンディングがあったりするので」


 この日は、リアル脱出ゲームが初挑戦の方もいたので、こんなことを言う余裕までありました。
 ラスト謎は、どうでしょう、うーん、7分くらいで解くことができた、そう思ってしまいました。その後、3分ほど振り返りを行って、他に答えがないか確認しましたが、なんとなく、導き出された答えがきれいだったので「この他はないだろうなあ」と油断してしまいました。
 そう、油断でした。
 ラストアンサーを提出して、残った10分間を、会場内を歩いて散策したりして、遊んで過ごしてしまいました……。

脱出を終えて

 と言うわけで、清々しくゲーム終了の合図を聞いて、その後、解説を聞いている最中に「あああああ……!」と内心絶叫することになるのですが、もう、何度、同じミスをするのかと……。
 最近のリアル脱出ゲームあるあるですけれど、とにかく登場人物になりきって、世界観に入り込むのが、ほんとうに重要ですね。心の底からハンターになりきっていて、モンハン世界に入り込めていれば、きっと脱出できていました。残念……!

秋山チャート

要素 5段階評価
オススメ ★★★★
探索 ★★★
物量 ★★★
ストーリー ★★★★
ハンター度 ★★★★★

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*1:平たく言うと脱出失敗