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口は噤まれても『心が叫びたがってるんだ。』号泣でした

 涙もろいことに定評のある秋山です、こんにちは。
『心が叫びたがってるんだ。』は観る前から絶対に泣くと分かっていました。
 何しろ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』のスタッフ(超平和バスターズ)が再結集して作った映画です。感動的な展開であることは、あらかじめ予測していました。

心が叫びたがってるんだ。

心が叫びたがってるんだ。

言葉で人を傷つけてしまった少女は、
二度とお喋りができないように
言葉を封印されてしまいました。

http://www.kokosake.jp/

 正確なあらすじは公式を、ご確認いただければと思いますが、幼少期のトラウマが原因で喋れなくなる。と言うのは、よくある設定であるように思います。
 しかし、この設定を取り入れている作品の多くが、そもそも喋るべき言葉からして失う、つまり感情を失うことが多いのに対し、この作品のヒロインである成瀬順は、喋ることだけが封印されています。
 ほんとうは喋りたい。
 でも、自分が喋ると人を傷つけてしまう。
 だから、喋らない。
 喋れない。
 と言うわけなんですね。
 ここが秀逸です。


 このもどかしさはタイトルにも現れていますよね。
 言葉は封印して口を開けることは叶わないわけだけれど、感情までもが封印されたわけではなく、むしろ、心は叫びたがっているわけです。


 感情を解き放つ。
 気持ちをぶつける。
 そういう意味では『あの花』よりも、ストレートだと感じました。
 まあ、何週にもわたって放映するテレビアニメと異なり、2時間という枠の中で起承転結をまとめなければならない映画だと、メッセージを、コンパクトにまとめて、ストレートにぶん投げることになりますよね。
 良いと思います。


 恋愛感情に対する決着の付け方は、独自ですよね。
 これは『あの花』にも通じますが、脚本の岡田麿里の恋愛観や人生観を興味深く感じます。
 次に、この考え方に触れられるのは『ひそねとまそたん』でしょうか。楽しみですね。

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『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の感想も書いています。
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