雲上四季

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

荒れ果てた街を再建する『Gads Hill 1874』は雰囲気がほんとうに美しい

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 エッセン・シュピール2016で買った『Gads Hill 1874(ガッズヒル1874)』を遊びました。
『ガッズヒル1874』はデザイナのS.Riedelが、以前に手掛けた『Old Town(オールドタウン)』のリメイクです。
 もしかしたらカード編成に手が加えられているかもしれないので、リデザインと言えるかもしれません。


『オールドタウン』は大好きなゲームのひとつで、いつか限定版を入手する機会があれば、絶対に手に入れたいと思っているゲームのひとつです。
 昨年、エッセンを訪ねた際も、中古ショップをすべて回り、店主に持ってきていないか聞いてみたのですが、限定版は見つかりませんでした。
 リメイク版の『ガッズヒル1874』をどうしようか悩んでいたのですが、ふとブースに立ち寄ってみたら、S.Riedel自らがブースに立ってインストしていたので、


「これは、サインをお願いするしかない!」


 と思い、その場で購入して、サインをお願いしました。


 と言うわけで、そんな『ガッズヒル1874』をようやく遊んだのですが、まあ、プレイ感は『オールドタウン』と同じでした。
 プレイヤはそれぞれカードを用いて、在りし日の街を思い出しながら、建物の位置を定めていきます。すべての建物の位置が確定したとき、もっとも再建に貢献したプレイヤが勝利する、ちょっと数学的な要素のあるゲームです。
 デザイン的には、ちょっと雑と言うか、エレガントさには欠けますよね。
 でも、このゲームは、そういうのじゃないんですよね。
 みんなで老人になりきって、


「なんじゃったかのう、教会は北の方にあった気がするぞい」


「そうそう、本屋はこの通りに面しておった。子どもの頃、学校帰りによく立ち寄ったわ」


 などと、ありもしない記憶を蘇らせるようなロールプレイをすると、なんだかふしぎと郷愁感を覚えて、一抹のもの悲しさと、失われた故郷が再生するような喜びがあるんですよね。
 良いです。
 とても良いです。
 大好きなゲームなので、折を見て繰り返し遊びたいですね。