雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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星竜を倒すべき共闘せよ……ただし途中まで『星竜の冠』の感想

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 Polygonotesさんのゲームマーケット2017秋の新作『星竜の冠』の感想です。
 これは、惜しい……と言うか、ちょっと、もったいないデザインのゲームでした。
 星竜という夜空の星々を食らう超強力なドラゴンがいて、プレイヤ全員、ちからを合わせてそのドラゴンに挑むことになります。ただし、ドラゴンを倒し終えたとき、もっとも貢献したプレイヤひとりだけがゲームに勝利します。


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 言ってみれば半協力、でしょうか。
 ドラゴンはけっこう強力なので、途中までは結託せざるをえません。倒せなければ全員敗北で元も子もないので。
 しかし、少しでも倒せそうな様子が見えてきたら、そこから先は、いかに他プレイヤを出し抜くかです。敢えて前線に出ず、他プレイヤを猛攻にさらして脱落させたり、Polygonotesさんらしい策謀がデザインの根底にあります。


 もったいないと書いたのは、せっかく協力ルールも用意しているので、それはそれで完成させればよかったのに、ということです。
 上述の通り、途中で他プレイヤを蹴落として、ひとりでも勝てるようにカードの強さが調整されているので、協力ルールで遊んだときは、最初から最後まで嘘偽りなく協力してしまうわけで、強大という設定のドラゴンに対し圧勝できてしまうのですよね。


 協力ゲーム好きとしては、やはり勝てるか勝てないかのギリギリのラインが好みなので、圧勝できてしまうと、やや拍子抜けで残念な感じです。せっかくなので、協力ルールのときにだけカードを追加して、ドラゴンを強化させるとかの一工夫があっても良かったと思います。