雲上四季〜謎ときどきボドゲ〜

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大人気2人組によるダイスを振って狩猟時代を駆け抜けろ『ダイスエイジ』の感想


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 さとーふぁみりあの佐藤俊樹さんとモグワイspieleの長谷川登鯉さんの名コンビが、ホビージャパンより登場! と言うわけで『ダイスエイジ』を遊びました。
 どこまでも気配りの行き届いた、非常に完成度の高いダイスゲームでした。
 最初に何ですが、ダイスゲームってあんまり好きじゃないんですよね。
 一投で得られる価値の変動が激しすぎるように思うのですよ。たとえば1の目が出る確率と6の目が出る確率は、同じ6分の1ですけれど、6の目は1の目の6倍の価値を持っているわけじゃないですか。ときどき1の目から3の目までしかないダイスもあったりしますけれど、それだって最高価値の3の目は、最低価値の1の目の3倍の価値を持っています。仮想通貨もびっくりのボラティリティですよ。
 未だ見たことはないですが、4の目から6の目までしかなダイスを使ったゲームがあれば、まだ好きになれそうです。


 そんなわけで、ダイスを使う時点で、警戒心が高まると言うか、いくぶんか訝しくルールを見るわけですが、この『ダイスエイジ』は、ルールの随所にデザイナの気配りが見て取れて、もうインストの最中から安心感がありました。


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 メカニクス的には、エリアマジョリティとセットコレクションでしょうか。
 ダイスをまるっと振って、出目に応じて対応する狩り場に配置して、全員が手元のダイスを配置し終えたとき、各狩り場ごとに、最もダイスを置いたプレイヤが獲物カードを獲得します。
 言ってみれば『ベガス』です。
 ただ、大きな違いがひとつ。それは『ベガス』では同値はバッティングが採用されているのに対し、『ダイスエイジ』では同値は後出し有利が採用されているのです。もう、この時点でだいぶ心地が良いです。不条理なダイス目によって一喜一憂しなくて良いと思うだけで、気持ちが落ち着きます。
 さらに言うと、2位のプレイヤは、ダイスをエクストラの狩り場に移動できるというルール。
 これは、ほんとうに素晴らしいです。
 何しろ投資が無駄にならないのです。
 この手のゲームで、いちばん苦しいのは競り合った結果、2位になることです。
 多量のダイスを投じたにも関わらず、1点にもならなかったとき、ものすごい心理的負荷を負います。
 それが、この2位救済のルールによって、


「1位になって獲物カードが欲しいけれど、負けて2位になってもエクストラが狙えるから、それはそれで良い」


 と思えることは、とても快適です。
 後は、マジョリティを考えると後出し有利なのですが、ボーナスタイルの獲得は先に抜けたプレイヤから順に獲得できるので、マジョリティを早々に諦めて、ボーナスタイルを狙いに行くのもありなわけで、選択肢が多いのも好みです。


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 微に入り細を穿つ、丁寧なシステム。堪能させていただきました。

ダイスエイジ

ダイスエイジ