雲上四季

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

マスキングテープを使いこなせ『注文の多い料理店からの脱出2』の感想

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 よだかのレコードさんのドラマチック謎解きゲーム第15弾『注文の多い料理店からの脱出2』の感想です。ネタバレには配慮していますが、気になる方は回れ右推奨です。

ストーリー

「日が暮れるまでには帰ってくる」
そう言って出かけた兄妹が夜になっても帰ってこない。


兄妹が向かったのは、大きな山猫が経営する
恐ろしい人食いレストランと風聞に聞く山だった。


あなたは勇気を振り絞り、山へと入った。


山道を歩いていると、どこからか美味しそうな匂いが漂ってくる。
匂いを辿っていくと、そこには一軒の西洋料理店があった。
「山猫軒」という札が出ている。


ここに兄妹がいるのなら、助け出せるのはあなたしかいない。

http://www.yodaka.info/event/1803chumon2/

脱出率(秋山が参加した回)

参加:5チーム
成功:5チーム(脱出率:100%)

感想

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 元々は、とあるお二人の結婚式二次会で開催された『注文の多い料理店からの脱出2 Wedding』というタイトルだったそうです。
 集団行動があまり好きでない秋山は、ZEPPやスタジアム型など、情報共有のスピードが問われる公演においてのみ身内で固めていますが、それ以外はたいていソロか2人です。
 ときおりTwitterでメンバーを集めている方々をうらやましく思いますが、まあ、人それぞれという感じです。
 なので『注文の多い料理店からの脱出2 Wedding』の存在も知っていましたが、新郎新婦、共に存じ上げない方だったので、そっと微笑ましく感想レポートを読んだりしていました。


 今回、『注文の多い料理店からの脱出2 Wedding』を『注文の多い料理店からの脱出2』というタイトルに改め、一般公演としてリメイクされ、遊べることを嬉しく思うと同時に、今日もどこかで謎を解いていらっしゃるであろう新郎新婦のお二人をお祝いします。


 という事情があるかどうかは分かりませんが、普段のよだかのレコード公演と比較すると、いろいろなところで違いがありました。
 その最たるところはネタバレに抵触するので言えませんが、たとえば難易度。
 秋山が参加した回とはなりますが、脱出率は100%、全チーム成功です。秋山が今までにドラマチック謎解きルームで経験した中では初めてかも……いえ、嘘でした。そう言えば『クラインの壺』も100%でした。しかし『クラインの壺』は、偶然、秋山が参加した回において優秀なプレイヤが揃っていただけな気もしますが、今回の『注文の多い料理店からの脱出2』は全体的に難易度が低めで、脱出率は7割から8割ほどなのではと感じました。


 謎の傾倒や分量的には、その難しさやデザイン的な芸術性よりも、解くことで得られる楽しさにフォーカスが当てられているように感じました。
 どう言えばいいのでしょうか。


 楽しい謎解きが楽しかった!


 みたいな?
 語彙力のかけらもありませんね。
 すみませんね。


 でも、まあ、そんな感じだったのです。
 とにかく楽しいと。


 敢えて言うと分量は多かったです。
 小謎をテンポよく撃破して、ラストに充分な時間を確保して、メンバーの意志をスムーズに統一しなければ、時間切れになることはありえるでしょう。
 逆に、小謎さえ解ければ、解きまくれて楽しいし、ラストも楽しいし、楽しい尽くし間違いなしです。

終わりに

 よだかのレコード作品群のなかでも、格別のやさしさと楽しさでしたが、司会の栗原さん曰く、チケットの売れ具合は今ひとつ、とのことです。
 もしかしたら、タイトル的に、


「注文の多い料理店からの脱出1を遊んでいないと2は楽しめないんじゃ?」


 と思われていらっしゃる方がいるのかもしれませんが、ご安心ください。
 ストーリーも、イラストも、世界観も、何もかもが別です。
 山猫が経営するレストランから脱出する。というテーマが共通しているだけです。


……ふと思い至ったのですが、よだかのレコードさんには、是非、この調子で『3』、『4』とナンバリングを重ねていただき、どこまで山猫レストランからの脱出という根底のテーマで、まったく様相の異なる謎解きを企画できるか挑戦してみていただきたいですね。