sukuranburuさんのゲームマーケット2017秋の新作『code-box なかなおりの森編』の感想です。
ネタバレには配慮していますが、気になる方は回れ右推奨です。
出会いは偶然だった
謎解きが好きなボードゲームプレイヤのひとりとして、ゲームマーケットにおける謎解き作品は、ひととおりチェックしていたつもりでしたが、萌えイラストを無意識のうちに除外してしまっていたのか、この作品は、ノーマークでした。
ゲームマーケット当日、名古屋からいらしていたケイさんの荷物を、
「けっこう買ってますね~?」
と覗き込んだときに発見しなければ、きっと気づかないままでいたことでしょう。
謎解きと知ったからには買わないわけにはいきません。すぐにケイさんにブースをお教えいただき、買いに走ったのでありました。
遊ぼうと思ったきっかけ
買った後も、なんとなく萌えイラストを敬遠し、ずっと積んでしまっていました。
ま、そのうちに遊べばよかろ。みたいな。
テンションが上がったのは、ゲームマーケット2018大阪で再び出展されているのを見かけて、しかも、わりとすぐに売り切れたのを見たときです。
「あ、もしかして、これ、早めに遊ぶべきだったやつ!?」
と言うわけで、東京に戻るやいなや、すぐに着手しました。
可愛らしい見た目に反して硬派な難易度
小謎の1問目から、いやはや、なかなか、どうして、けっこうなお点前でございました。
そう、難しいのです。
中謎や大謎はさておき、最初の小謎くらいは、一目で撃破できるであろうと思っていただけに、なかなかの衝撃でした。しかし、解けないものは解けない。仕方ありません。ひとまず飛ばして、他のを解いていきます。
最近、気がついたのですが、ひとりのデザイナが作っている持ち帰り謎の場合、本質的には、その美意識と言うか、傾向みたいのが共通していることがあって、ひとつの問題が難しくても、他の問題を解くことで、飛ばしていた問題が解けるようになることがしばしばあります。
あるいは、それは、ボケボケの状態にあった脳が、いくつか謎を解いて刺激を受け、活性化しただけかもしれませんが。
そんなわけで、行ったり来たりを繰り返して序盤を突破して、中盤へ向かって突き進みますが、
いや~、やりますね!!
なかなかの仕上がりです。
謎解きボードゲームとうたわれていますが、ボードゲームを謳うだけであって、そのコンポーネントと言うか、物理的なモノへのこだわりが強いです。よくぞ、ここまで使い倒すと言うか、デザインしきったなと感心することしきりです。
終わりに
プレイ時間は1時間20分ほど。
後半を遠慮することなくヒントを参照しつつ突破しました。
萌えイラストからは想像できないほど硬派な謎解きだったので、イラストを見て躊躇している方も、遊ぶべき一品と言えます。